【市況】明日の株式相場見通し=材料不足で買い手控え、薄商いで変動幅限定の推移に
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
市場関係者からは「きょうは、まさに相場格言通りの“閑散に売りなし”の状態となった。取引時間中の円・ドル相場は凪状態で、全般に手控え姿勢が強まった。個別銘柄でも、売買代金を伴って連日で年初来高値を更新している任天堂<7974>がひとり気を吐く程度。ただ、日経平均株価の今期予想PERは14倍台前半と割安感が顕著なうえに、日銀によるETF(上場投資信託)買いを考慮すれば、積極的な売りスタンスは取りにくい」との見方が出ていた。
26日の東京株式市場は、手掛かり材料難で方向感が定まりにくい展開。日経平均株価は朝高後に伸び悩んだが、売りをこなし切り返しプラス圏で着地した。日経平均株価終値は、前週末比20円68銭高の2万153円35銭と小幅続伸。ただ、東証1部の売買代金は1兆7505億円の低水準となった。
日程面では、インターネット広告配信プラットホーム(アドネットワーク)などのサービス開発から広告主のマーケティング支援サービスの提供、ならびにHRテック領域などにおけるウェブサービスの提供などを手掛けるFringe81<6550>が東証マザーズに新規上場する。
このほかに、1~3月期の資金循環統計速報に注目。海外では、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が国際経済について講演、米4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米6月の消費者信頼感指数、夏季ダボス会議(29日まで)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)