市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~株主総会シーズン、都議会議員選挙見極めでこう着相場継続か

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:株主総会シーズン、都議会議員選挙見極めでこう着相場継続か
■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の売り越し
■前場の注目材料:タカタが今日、民事再生法申請


■株主総会シーズン、都議会議員選挙見極めでこう着相場継続か

26日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場はまちまちの展開。原油価格が続伸したことが好感されたが、引けにかけて長期金利が低下したことでダウ平均は下落へと転じる展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比15円高の20095円だった。

また、国内では株主総会シーズンとなるなか、機関投資家は動きづらい状況である。7月2日には都議会議員選挙の投開票となる。小池氏が代表の「都民ファーストの会」が、選挙協力する公明党などの支持勢力と合わせ都議会の過半数を獲得するかが焦点となる。先週、安倍内閣の支持率が49%に急落し、自民党の支持率も40%に下がった。自民党の苦戦は織り込みつつあるだろうが、予想以上に苦戦した場合、安倍首相の政策基盤が揺らぐ可能性も考えられ、世論調査などメディア報道に振らされやすくなりそうだ。

物色対象についてはゲーム株への循環物色が依然として活発であるが、ここにきてバイオ株への物色も目立つ。相対的に出遅れ感があるため、過熱警戒感が高まっている銘柄等から出遅れ、低位、割安といった銘柄への資金シフトも意識されやすいと考えられる。また、日経平均は足元でこう着感の強い相場展開から、目先調整色が強まる展開が意識されやすいが、中期トレンドは依然として強い形状であることは意識しておきたい。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き180万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り600万株、買い420万株、差し引き180万株の売り越しとの観測。

06月19日(月):60万株の売り越し
06月20日(火):90万株の買い越し
06月21日(水):330万株の売り越し
06月22日(木):200万株の売り越し
06月23日(金):450万株の売り越し


■前場の注目材料

・16年世界シェア、日本勢11品目でトップ
・ナスダックは上昇(6265.25、+28.56)
・NY原油は上昇(43.01、+0.27)
・バイオ株など個人投資家の物色意欲強い
・米金融規制緩和策への期待
・シカゴ日経225先物(20095、+15)

・タカタ<7312>が今日、民事再生法申請
・パナソニック<6752>、リチウムイオン電池、韓国サムスンSDIより首位奪う
・あおぞら銀行<8304>、地銀と共同出資、事業承継支援へ新会社
・三井化学<4183>、米に開発拠点、自動車部材、デトロイト3に提案
・東芝<6502>、債務超過5800億円に拡大、有価証券報告8月に延期、東証2部降格
・安川電<6506>、実演でロボに動作教示、研磨など、立ち上げ大幅短縮
・ダイキン<6367>、阪大とIoT・AI研究、10年で56億円提供


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《HT》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均