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【市況】明日の株式相場見通し=FOMC後の円相場を注視、想定通りなら買い優勢に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(15日)の東京株式市場は、現地14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の外国為替市場での円相場の動向に左右される展開となりそうだ。想定通りとの受け止めが広がれば、円相場の落ち着きを好感して買い優勢の推移が想定される。ただ、円高・ドル安進行となれば、輸出関連銘柄を中心に売り先行となりそうだ。

 市場関係者からは「FOMCでの利上げは織り込み済となっている。焦点は終了後の声明文や、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見での、今後の利上げペースなどを巡る発言内容だ。ここ数回、米利上げ発表直後に円高・ドル安が進行するケースが多かっただけに、この連想が働いて警戒感が高まっていることは確か。ただ、前回までの利上げ時点に比べて、既に円高・ドル安が進行している点は考慮しなければならない」との見方が出ていた。

 14日の東京株式市場は、日経平均株価が朝高後に上値の重い展開となり、後場終盤に手仕舞い売りが出て結局小幅ながらきょうの安値圏で引けた。日経平均株価終値は、前日比15円23銭安の1万9883円52銭と小幅に3日続落となった。

 日程面では、主にクラウドERPの開発および販売を行うパッケージ事業と、顧客が構築するシステムの受託開発やIT人材の派遣を行うシステムインテグレーション事業を手掛けるビーブレイクシステムズ<3986>が東証マザーズに新規上場する。

 このほかに、日銀金融政策決定会合(16日まで)、5月の首都圏新規マンション発売に注目。海外では、ユーロ圏財務相会合、米5月の鉱工業生産・設備稼働率、米6月のNY連銀製造業景気指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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