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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヤーマン、アンジェス、東建コーポ

ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤーマン <6630>  8,870円  +1,500 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率3位
 ヤーマン <6630> が続急騰し、上場来高値を更新した。同社は13日に決算を発表。17年4月期の連結経常利益は前の期比3.5倍の35.3億円に急拡大し、従来予想の28.3億円を上回って着地。続く18年4月期も前期比3.2%増の36.4億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は主力の美顔器を中心に販売が想定以上に好調だったうえ、原価低減が奏功したことが上振れの要因となった。今期も積極的な広告投資でブランド認知度を高めるほか、引き続きコスト削減を進めることで、増収増益確保をめざす。併せて、10月31日割当で1→10の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の10分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■アンジェス MG <4563>  703円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 アンジェス MG<4563>の急騰劇が続いている。前日まで2日連続ストップ高で大引け比例配分となっていたが、きょうは前日比80円高の683円で寄った直後、目先筋の売り物をすべて飲み込む形で再びストップ高カイ気配に張りつく異彩人気をみせている。特別な機能を持つ遺伝子を活用して血管の病気を治す遺伝子治療について、今年10月をメドに厚生労働省に製造販売の承認を申請すると伝えられたことが、急速人気化の背景だが、需給相場の様相も強い。前日に日々公表銘柄に指定されたものの、現時点で信用規制はまだかかっていないこともあって投機資金の攻勢に緩みはみられない。

■東建コーポレーション <1766>  11,910円  +1,480 円 (+14.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 東建コーポレーション <1766> が続急騰し、連日で上場来高値を更新した。同社は13日に決算を発表。17年4月期の連結経常利益は前の期比39.9%増の190億円に拡大し、従来予想の150億円を上回って着地。続く18年4月期も前期比5.2%増の200億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は積極的なコスト削減に加え、利益率が高い木造2×4工法の賃貸住宅の販売増加などが寄与し大幅増益を達成した。今期も高水準の手持ち工事を背景に業績を伸ばし、4期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比50円増の180円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■TOKYO BASE <3415>  4,195円  +220 円 (+5.5%)  11:30現在
 TOKYO BASE<3415>が続伸、ここ機関投資家とみられる継続的な買いが観測されるなか上値追い態勢を加速、約4カ月ぶりの年初来高値更新となった。日本発ブランドに特化し国内生産100%のアパレルを展開、セレクトショップ「STUDIOUS」と独自ブランド店「UNITED TOKYO」の積極出店により業容を急速に拡大させている。店頭だけでなくSNSを活用したコーディネート提案などにも特長があり、消費者ニーズを確保している。女性層の取り込みに成功し17年2月期営業利益は12億9000万円と前の期比ほぼ倍増となる伸びを示したが、18年2月期も前期比36%増の17億5700万円を見込むなど高成長が続く。eコマースにも注力しており、市場では会社側計画はなお保守的で、増額修正含みとみる声が強い。

■小野薬品工業 <4528>  2,341円  +119.5 円 (+5.4%)  11:30現在
 13日、小野薬品工業 <4528> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.77%にあたる2000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月14日から9月29日まで。また、今回取得する全株と既に保有する3000万株の自社株を消却する。消却予定日は10月31日。

■ペプチドリーム <4587>  6,910円  +340 円 (+5.2%)  11:30現在
 13日、ペプチドリーム <4587> が非開示だった業績見通しを発表。17年6月期の売上高(非連結)は前期比10.9%増の48億円に伸び、5期連続で過去最高を更新する見通しとなったことが買い材料視された。創薬開発プラットフォームシステム(PDPS)の非独占的ライセンス許諾契約の件数、および同契約に基づく技術移行の完了件数が計画を上回ることが寄与する。6月までに米ジェネンテック社、塩野義製薬 <4507> の2社とライセンス許諾契約を結んだほか、米リリー社、ジェネンテック社への技術移行が完了した。併せて、6月30日割当で1→2の株式分割を実施すると発表。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上や投資家層の拡大を期待する買いも向かった。

■ユニファミマ <8028>  6,350円  +270 円 (+4.4%)  11:30現在
 ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>が大幅反発。13日の取引終了後、ドンキホーテホールディングス<7532>と業務提携に向けた検討を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが両社ともに入っている。今回の業務提携に向けた検討は、ユニーファミマがコンビニエンスストア(CVS)業態および総合スーパー(GMS)業態を、ドンキホーテHDがディスカウントストア業態を主力としていることから競合関係が少なく、グループの垣根を越えて3業態それぞれの経営資源や独自の強み・ノウハウを生かした協業や相互補完効果が期待できると判断したためという。今後は、共同での店舗運営や商品開発・仕入れに関してや物流機能の合理化、さらに海外市場・新業態開発などに関して、協議・検討を進め、半年内をメドに提携内容を具体化し、業務提携契約の締結を目指すとしている。

■伊藤米久HD <2296>  1,058円  +41 円 (+4.0%)  11:30現在
 SMBC日興証券が13日付で伊藤ハム米久ホールディングス <2296> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を1320円→1580円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、経営統合シナジーは同社の当初の計画を超えるペースで進捗していると指摘。現在進めているコスト削減や技術の共有を背景に食の外部化需要を取り込み、国内の売上高も安定的に拡大していると評価した。

■くらコーポレーション <2695>  5,320円  +200 円 (+3.9%)  11:30現在
 くらコーポレーション<2695>はさらなる上値が期待できそうだ。業績に対する過度の悲観が薄れ、外食産業の勝ち組としての評価が再び高まっている。7日に発表した第2四半期累計(16年11月~17年4月)営業利益は前年同期比13%減の31億400万円だったが、2~4月では同1%減と改善傾向にある。出店や改装の集中による経費増やポイントカード導入に関する広告宣伝費の増加はあったものの、16年11月~17年1月の大幅減益要因だった近海魚価格上昇による粗利益率の悪化は、2~4月期以降、商品ミックスの変化などで改善しており、この傾向は今後も続きそう。17年10月期営業利益65億5000万円(前期比微増)予想は上振れの可能性がある。また、今期から新規に連結した台湾子会社は、店舗段階での営業利益率が国内より高く、米国と並んで海外展開の柱として成長が期待できる。海外事業の寄与で、18年10月期は2ケタ営業増益が期待できそうだ。(仁)

■任天堂 <7974>  34,980円  +820 円 (+2.4%)  11:30現在
 任天堂<7974>が続伸。この日、「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」向けのソフトを拡充すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。世界最大のゲーム見本市「E3」が13日(日本時間14日)、米ロサンゼルスで開幕するのに先駆けて、同社サイトにアップされたプレゼンテーション映像によると、18年に「星のカービィ」や「ヨッシー」など、自社の人気キャラクターを使ったタイトルを相次いで発売する予定。また、ポケモン(東京都港区)の石原恒和社長が「ポケットモンスター」シリーズ最新作について18年以降の発売を予定していることも明らかにしており、「スイッチ」人気に拍車をかけそうだ。

■ローム <6963>  8,610円  +160 円 (+1.9%)  11:30現在
 ローム <6963> が続伸。SMBC日興証券が13日付で同社の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価9200円→1万1800円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、自動車電装化の恩恵を受けるとのストーリーに加え、テックインフレの影響により収益改善ペースが加速すると予想。チップ抵抗器とディスクリートは需給逼迫を背景に値上げする可能性が高く、LSIは収益性の高い案件を取ることができる売り手市場に変化したと指摘。また、国内のアナログ・ディスクリート半導体業界再編の核となれるかが、今後の鍵になると報告している。

■ソニー <6758>  4,070円  +33 円 (+0.8%)  11:30現在
 ソニー<6758>が反発。家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の世界累計実売台数が6040万台に達したことが好感された。野村証券では13日、「PS4プラットフォームの好調な販売が確認できた」と指摘。「グランツーリスモSPORT」は今秋、「ゴッド・オブ・ウォー」は18年初旬の発売であることが明らかとなったとし、「収益性の高い自社タイトルの投入は、業績面での貢献も小さくないだろう」とみている。

■ブリヂストン <5108>  4,867円  +21 円 (+0.4%)  11:30現在
 ブリヂストン<5108>が反発し新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は13日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに目標株価を5100円から5400円に引き上げた。原材料価格の急騰後の反落により価格スプレッドの改善を予想。17年12月期の連結営業利益は従来予想4550億円を4800億円(会社予想4520億円)に引き上げたほか、18年12月期の同利益は5350億円と大幅増益を見込んでいる。

■大真空 <6962>  1,949円  +396 円 (+25.5%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 大真空<6962>に大口の買いが流入、カイ気配スタートで気配値のまま年初来高値を通過し、新高値圏に突入した。同社は人工水晶の素材から一貫生産を手掛ける水晶デバイスメーカーの大手。13日、従来品比2分の1以下の厚みとなる世界最薄を実現した水晶タイミングデバイスを製品化したことを発表した。スマートフォンやIoTデバイス、車載用途などを想定し、18年5月に量産開始する予定にあり、これがポジティブサプライズとなり投機資金を呼び込んでいる。

●ストップ高銘柄
 エンシュウ <6218>  117円  +30 円 (+34.5%) ストップ高   11:30現在
 システム ディ <3804>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在
 日ダイナミク <4783>  758円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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