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【市況】明日の株式相場見通し=イベント通過で買い優勢、日米金利動向に関心集まる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(9日)の東京株式市場は、英総選挙、コミー前米連邦捜査局(FBI)長官の米議会での証言など、重要イベントが通過することから、極端な円高・ドル安進行などネガティブな外部材料が加わらない限り、上値圧迫要因が払拭されることにより、買い優勢で日経平均株価は反発基調となりそうだ。

 市場関係者からは「日銀の金融緩和の出口戦略を巡る議論について、一部で“従来の時期尚早から市場との対話を重視する方向に修正しつつある”と報じられたことで、日米金利差の縮小が意識され、円高・ドル安懸念が広がった。一方、米国でも来週の13日、14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ実施以降、年内の利上げスケジュールに不透明感が増しつつあるようだ」との見方が出ていた。

 8日の東京株式市場は買い優勢で始まったものの、寄り後は売り物に押され、日経平均株価は朝高後にマイナス圏に沈んだ。後場後半は一段安となり、日経平均株価終値は前日比75円36銭安の1万9909円26銭と反落した。

 日程面では、5月のマネーストック、4月の第3次産業活動指数、メジャーSQ(特別清算指数)算出日に注目。海外では、中国5月の消費者物価指数・生産者物価指数、米4月の卸売売上高が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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