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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~仮想通貨や米エヌビディア関連などへ

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

31日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:仮想通貨や米エヌビディア関連などへ
■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の売り越し
■前場の注目材料:日立、浜岡の廃炉参加、1、2号機の除染装置受注


■仮想通貨や米エヌビディア関連などへ

31日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になろう。連休明けの米国市場は、NYダウが50ドル安となった。原油安のほか、北朝鮮の地政学リスク、トランプ政権運営への先行き不透明感から軟調な展開となった。シカゴ日経225先物は大阪比45円安の19625円となり、これにサヤ寄せする格好から、売りが先行しよう。

ただし、北朝鮮の新たなミサイル発射実験は織り込まれているほか、トランプ政権の政治混乱リスクへの警戒についても予想されていたことから、改めて売り直される流れにはならないと考えられる。昨日の日経平均は25日線での攻防から下ひげを残す格好となった。いったんは自律反発が意識されるタイミングとはなるが、引き続き25日線処での攻防といったところだろう。

そのため物色の流れは中小型株での値幅取りが中心になりやすい。業績を手掛かりとしたほか、テーマ物色が続きそうである。仮想通貨関連のほか、米エヌビディアが2%超の上昇をみせており、半導体関連やAI関連などへの波及が意識されそうだ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き270万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り820万株、買い550万株、差し引き270万株の売り越しとの観測。

05月24日(水):550万株の買い越し
05月25日(木):490万株の買い越し
05月26日(金):50万株の買い越し
05月29日(月):10万株の売り越し
05月30日(火):50万株の買い越し


■前場の注目材料

・マザーズ指数は8日続伸、テーマ株物色活況
・4月有効求人倍率、1.48で43年ぶりの高さへ
・新興企業、16年度46%増益で業績拡大鮮明
・保育施設22万人分追加へ
・ドローン配送、2020年代に本格化へ
・政府、AIなど重点5分野に

・日立<6501>、浜岡の廃炉参加、1、2号機の除染装置受注
・JT<2914>、来月BAT発売、加熱式たばこ、東京で三つどもえ
・東芝<6502>、半導体売却、WD反対受け革新機構、出資決定先送り
・ホンダ<7267>、新設計手法、20年めど導入、まず中国向けEV
・パナソニック<6752>、車載分野、売上高2兆5000億円、21年度、部品トップ10入り挑戦
・中部電力<9502>、浜岡の除染装置、日立<6501>に受注
・富士通<6702>、3D生産支援、機能拡張、現場工程と一体化、使用・方法変更に対応


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:00  中・製造業PMI(5月)  51.0  51.2
・10:00  中・非製造業PMI(5月)    54.0

《HT》

 提供:フィスコ

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