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【市況】30日の米国市場ダイジェスト:ダウは50ドル安、地政学リスクや政治混乱への警戒感広がる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは50ドル安、地政学リスクや政治混乱への警戒感広がる

NYダウ ナスダック
終値:21029.47 終値:6203.19
前日比:-50.81 前日比:-7.01
始値:21045.49 始値:6204.18
高値:21063.62 高値:6217.13
安値:21009.60 安値:6200.41

30日の米国株式相場は下落。ダウ平均は50.81ドル安の21029.47、ナスダックは7.00ポイント安の6203.19で取引を終了した。原油相場の下落を受けて、売りが先行。北朝鮮による新たなミサイル発射実験で地政学リスクが高まったほか、トランプ大統領の娘婿がロシア政府との接触を疑われ、FBIの捜査対象となっていることが明らかとなり、政権運営への先行き不透明感から軟調推移となった。先週の株価上昇を受けて利益確定の動きも相場の重しとなった。セクター別では、電気通信サービスや自動車・自動車部品が上昇する一方でエネルギーや銀行が下落した。

国債利回りの低下でゴールドマンサックス(GS)やJPモルガン(JPM)などの金融各社が下落。原油相場の下落でチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。ネット小売のアマゾン(AMZN)は一時的に株価が初めて1000ドルを突破したほか、検索大手のアルファベット(GOOGL)は1000ドルの大台目前に迫ったものの、上値の重い展開となった。

ブレイナードFRB理事は、インフレ減速が続いた場合には追加利上げなどの金融政策を再考するとの考えを示した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利低下を意識してドル弱含み

30日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円24銭から110円67銭まで下落し、110円85銭で引けた。米国の4月個人所得や個人消費支出の上昇でドル買いが先行した後、5月消費者信頼感指数の下振れ、米国10年債利回りの低下を受けてドル売りが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1154ドルから一時1.1205ドルまで上昇し、1.1186ドルで引けた。ユーロ・円は124円39銭まで上昇した後、123円73銭まで下落した。「欧州中央銀行(ECB)が経済リスク評価を6月に上方修正する見通し」との報道を受けた、ユーロ買いが継続した。ポンド・ドルは1.2888ドルまで上昇した後、1.2839ドルまで下落。ドル・スイスフランは0.9773フランから0.9737フランまで下落した。


■NY原油:反落で49.66ドル、リビア増産見通しなどで売りが先行

NY原油先物は反落(NYMEX原油7月限終値:49.66↓0.14)。49.03ドルまで下落した後、49.83ドルまで上昇した。リビアの国営石油公社が増産見通しを示したことや、前週末発表された米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数の19週連続増加が改めて材料視され、売りが先行した。その後、今週は6月1日(木)の発表となる米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)について、国内全体の原油在庫が減少すると予想されていることで、買い戻しに転換。一時小幅ながらプラスになった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  22.91ドル -0.33ドル(-1.42%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.28ドル -0.56ドル(-1.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)218.42ドル -5.11ドル(-2.29%)
インテル(INTC)      36.18ドル -0.08ドル(-0.22%)
アップル(AAPL)      153.67ドル +0.06ドル(+0.04%)
アルファベット(GOOG)   975.88ドル +4.41ドル(+0.45%)
フェイスブック(FB)    152.38ドル +0.25ドル(+0.16%)
キャタピラー(CAT)     105.47ドル -0.19ドル(-0.18%)
アルコア(AA)       32.99ドル -0.28ドル(-0.84%)
ウォルマート(WMT)     78.15ドル +0.02ドル(+0.03%)
スプリント(S)       8.44ドル +0.04ドル(+0.48%)

《HT》

 提供:フィスコ

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