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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:HIS、GMOクラウ、任天堂

HIS <日足> 「株探」多機能チャートより
■エイチ・アイ・エス <9603>  3,225円  +414 円 (+14.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 26日、エイチ・アイ・エス <9603> が発行済み株式数(自社株を除く)の5.82%にあたる360万株(金額で100億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は5月30日から7月24日まで。併せて、決算を発表。17年10月期上期(16年11月-17年4月)の連結経常利益が前年同期比2.3倍の105億円に急拡大して着地したことも支援材料となった。欧州旅行など利益率の高いツアー商品の販売鈍化や「ハウステンボス」の客数落ち込みを、円安進行による為替差損益の改善で補い、増益を確保した。

■GMOクラウド <3788>  3,580円  +265 円 (+8.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 GMOクラウド<3788>が続伸し、新値追い。同社は26日、JIG-SAW<3914>とIoTサービスの共同開発・連携で協業すると発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。両社は、GMOクラウドが提供している「IoTの窓口」(IoT活用における企業のビジネス課題に対して、IoTコンサルタントによる無料相談から、企画・開発・製品・サービス化まで一貫してサポートするサービス)における提携パートナーとしてIoT領域で協業することで合意。IoTデバイスとデータマネジメントの連携による新たなサービスの開発、ビジネスの実現に向けて共同で取り組む。

■クレハ <4023>  5,640円  +310 円 (+5.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 クレハ<4023>が大幅高で年初来高値を更新した。18年3月期業績は増収増益予想でPER11倍、PBR0.7倍台と指標面でも割安感が強い。そうしたなか、東海東京調査センターが前週末26日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」に引き上げるとともに目標株価を8280円に設定しており、これが物色人気に火をつけた格好となった。今期は収穫期に入り、大幅な増益を会社は計画しているが、同調査センターの見方も同様。事業構造の改革は概ね終了し、今後は営業利益2ケタ成長が期待できるとの見解を示している。

■日本電気硝子 <5214>  780円  +28 円 (+3.7%)  11:30現在
 日本電気硝子<5214>が反発。同社は26日取引終了後に、米子会社を通じて、米塗料大手のPPGインダストリーズから米国ガラス繊維事業を取得する契約を締結したと発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。取得価格は約5億4500万ドルで、17年度下期でのクロージングを予定。日電硝はこの取得により、日本・マレーシア・欧州に米国を加えた四極によるグローバルな生産供給体制を構築することができる。

■ディー・ディー・エス <3782>  954円  +24 円 (+2.6%)  11:30現在
 26日、ディー・ディー・エス <3782> [東証M]がFIDOアライアンスの創設メンバーである、米ノックノックラブズ(NNL社)と技術ライセンス契約を締結したと発表。これを好材料視する買いが向かった。「FIDO」は生体認証などを利用したIDレス・パスワードレス化を実現するオンライン認証規格。同社はFIDO標準の国際的な普及と国内での改正個人情報保護法の施行をにらみ、NNL社から最新のFIDO対応技術供与を受けてNNL社製品・技術を組み込んだ自社製品「マガタマプラットフォーム」関連製品の開発・販売を展開していく。今回のライセンス契約により、同社は独自にNNL社製品を含んだ自社製品の価格体系を新設できるようになった。従来の価格体系では導入時のコストが比較的高価だったが、新価格体系によるイニシャルコスト低減で中小企業などの需要を取り込む構えだ。

■任天堂 <7974>  34,150円  +640 円 (+1.9%)  11:30現在
 任天堂<7974>が前週末の急伸に続き、きょうも目先筋の利食いをこなして連日の年初来高値更新と気を吐いている。今年3月に発売した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が想定を上回る好調で、今後の見通しも明るいことから株価再評価の動きが続いている。スイッチの18年3月期の出荷台数は1000万台、ソフトは3500万本を計画するが、上振れが濃厚との見方が広がっている。初速が予想を超えたのは同時発売の「ゼルダの伝説」がドル箱ソフトとして貢献したことが大きいとみられているが、直近ではカプコン<9697>が人気シリーズ「モンスターハンターダブルクロス」をスイッチ向けに発売することを発表、“ゼルダ効果”の連想もあって、株価を改めて刺激した。また、「スイッチは米国での売れ行きも絶好調であり、これを受けて外国人投資家が同社株を組み入れる動きも観測される」(市場関係者)と、足の長い海外資金の買いを指摘する声も出ている。

■信越化学工業 <4063>  9,958円  +107 円 (+1.1%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が反発したほか、テラプローブ<6627>、ニューフレアテクノロジー<6256>など半導体関連株の一角が高い。前週末の米国株市場では、半導体市況の好調を背景にエヌビディアやザイリンクスなどの半導体関連株が買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3連騰で最高値を更新、東京市場でも関連銘柄の上値余地が意識される流れとなっている。

■シャープ <6753>  418円  +3 円 (+0.7%)  11:30現在
 26日、シャープ <6753> [東証2]が非開示だった18年3月期が連結最終損益は590億円の黒字(前期は248億円の赤字)に急浮上する見通しとなったことが買い材料視された。中小型液晶パネルや液晶テレビの販売が伸び、22.4%の大幅増収を見込む。引き続き事業推進体制の強化やコスト削減などの構造改革を進める。併せて、20年3月期に売上高3兆2500億円(前期実績は2兆0506億円)、営業利益1500億円(同624億円)を目標とする中期経営計画を発表。高精細8K関連やAI・IoT関連事業に注力し、構造改革から事業拡大への転換を目指す。

■M&Aキャピ <6080>  5,310円  -300 円 (-5.4%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 26日、M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が70万株の公募増資と上限10万5000株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約5.6%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は6月5日から8日までのいずれかの日に決定。最大で約40億円の調達資金については借入金返済や、運転資金などに充てる。

■平田機工 <6258>  10,790円  -430 円 (-3.8%)  11:30現在
 平田機工<6258>が急落。ジャスダックに株式上場している同社は26日の取引終了後、東京証券取引所から6月15日に東証1部または同2部へ市場変更する承認を受けたと発表した。ただ、同時に公募による自己株処分と売り出しを実施することも明らかにした。足もとで株価は上昇基調を強めていただけに、この日は自己株処分などによる需給悪化が嫌気され、利食い売りが膨らんでいる様子だ。100万株の公募による自己株処分と58万5600株の売り出し、それに上限23万7800株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当による自己株処分を行う。調達金額は約122億3400万円で工場建屋建設などの設備投資に充てる。自己株処分と売り出しの処分・売出価格は6月5日から7日のいずれかの日に決定する。東証の所属部も、処分・売出価格の決定以降に決まる予定。

■日本郵船 <9101>  205円  -2 円 (-1.0%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など海運株が軟調、業種別値下がり率で上位に入っている。ここにきて、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が下げ足を強めている。前週末26日時点で10日連続安、912まで水準を切り下げており、3月1日以来となる900割れも視野に入っている状況だ。同指数と株価連動性の高い海運セクターには逆風材料となっている。

■ルーデン <1400>  214円  +50 円 (+30.5%) ストップ高   11:30現在
 ルーデン・ホールディングス<1400>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は26日取引終了後に、ソフトウエアやコンテンツ事業を手掛けるP2P BANK(東京都渋谷区)の株式を取得し、子会社すると発表。今後の事業展開などが期待されているようだ。P2P BANKは、映像業界向けに独自の特許技術を持つほか、独自の3D技術による脳トレーニングサービスを開発し、認知症予防対策事業なども展開している企業。なお、株式譲渡実行日はきょう29日を予定しており、ルーデンはP2P BANKの株式6万株(議決権所有割合は54.5%)を取得する。

■モバイルファクトリー <3912>  3,420円  +500 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 26日、東証がモバイルファクトリー <3912> [東証M]を6月2日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同時に6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■NEW ART <7638>  31円  +4 円 (+14.8%)  11:30現在
 26日に発表した「1.2%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。発行済み株式数(自社株を除く)の1.2%にあたる390万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月29日から6月23日まで。

●ストップ高銘柄
 ASJ <2351>  1,924円  +400 円 (+26.3%) ストップ高   11:30現在
 ベクター <2656>  631円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 メディカルネット <3645>  737円  +98 円 (+15.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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