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【市況】通常の週末モードで中小型株物色に/オープニングコメント

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

 26日の日本株市場は、底堅い展開が続こう。25日の米国市場は、前日のFOMC議事録で急激な金融引き締めに対する警戒感が後退したほか、ベストバイなど主要小売企業の決算が評価された。S&P500、ナスダック総合指数が最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の19810円だった。

 また、OPEC総会では減産延長で合意した。こちらは織り込み済みであり、原油相場は材料出尽くしから、大幅に下落している。ただ、これについても想定内であり、原油安を嫌気した流れは限られそうである。円相場は1ドル111円80銭近辺での横ばい推移に。

 日経平均はリバウンド基調が継続しており、2万円回復には支援材料が必要だが、下値の堅さが意識されそうである。一方で、米国ではこれといって警戒感が強まっているようにはみえないが、トランプ政権の政治混乱リスクへの警戒はあると考えられるため、利益確定の流れには注視しておきたいところだろう。

 物色は週末要因もあって方向感の掴みづらい相場展開のなか、中小型株物色に向かわせよう。ただし、急ピッチの上昇に対する過熱感も警戒されやすく、資金回転が早まる可能性がある。また、米小売企業の決算評価のなか、波及がみられるかが注目される。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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