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【市況】国内大手証券、米議会はトランプ予算を相当部分棚上げか

 米トランプ政権は、2018年会計年度の予算教書を議会に提出した。その内容に対して、SMBC日興証券は24日、「楽観的かつ弱者切り捨て型予算」と指摘したうえで、「議会は相当部分を棚上げしそうだ」と予想した。18年度予算の歳出規模は約4兆940億ドル。3%の実質成長と10年間で3兆5630億ドルの歳出削減で大型減税と国防費の増額をまかなうプランとなっている。ただ、今回の予算教書は「成長率見通しや歳出削減策の実効性も不透明で“絵に描いた餅”のような内容」と分析。トランプ氏は、大統領選中、低所得層向け医療保険であるメディケイド関連予算は削減しないことを公約に掲げていたが、予算教書では同予算の大幅圧縮が歳出削減の柱となっている。

 このなか、現実には民主党の猛烈な反対は当然として共和党からも異論が出るのは必至であり、「9月に向けて議会が法案化する18年度会計予算は成立までに相当な時間を要し混乱することが予想される」と指摘。結果としてトランプ予算は相当部分が棚上げされる公算は高いとみている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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