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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):田辺三菱、ニチレイ、カルビー

田辺三菱 <日足> 「株探」多機能チャートより
■田辺三菱製薬 <4508>  2,443円  +21 円 (+0.9%)  本日終値
 田辺三菱製薬<4508>が6日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は22日、同社株の目標株価を2000円から2200円に引き上げた。レーティングは「ニュートラル」を継続した。17年5月承認の米国ラジカヴァ(対象疾患:筋委縮性側索硬化症、ALS)のピークセールスを24年3月期519億円と従来(344億円)から上方修正した。ただ、ラジカヴァだけではGilenya(対象疾患:多発性硬化症)の特許切れに伴う業績低迷を回避できないため、M&Aなどの次の一手が待たれる、という。

■ニチレイ <2871>  3,060円  +25 円 (+0.8%)  本日終値
 ニチレイ<2871>が7日続伸し連日の上場来高値。SMBC日興証券は22日、同社株の目標株価を2570円から2910円に引き上げた。冷凍食品の業績予想の増額修正を評価している。国内では食の簡便化志向の高まりを受け、大手小売りチェーンなどが冷凍食品の売り場拡大を打ち出していることは、当面追い風となるとみている。ただ、外部環境の追い風は株式市場でも認識されてきており、株価に割安感は乏しいことから投資評価は「2」を継続している。

■エディオン <2730>  997円  +7 円 (+0.7%)  本日終値
 22日、エディオン <2730> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.06%にあたる200万株(金額で20億円)を上限に、23日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は22日終値の990円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■カルビー <2229>  4,345円  +30 円 (+0.7%)  本日終値
 カルビー<2229>は年初来高値を更新。大和証券は22日に投資判断を引き下げたが、売り一巡後に下値には買いが流入し新高値に買われた。同証券では、同社株の投資判断は「2(アウトパフォーム)」から「3(中立)」に引き下げ、目標株価は4000円から4200円に見直した。年明けからの株価上昇で従来の目標株価を達成したため、投資判断を引き下げた。同証券では、ポテトチップスとフルグラの収益見通しに引き下げを織り込み、業績予想を減額した。ポテトチップスは、ジャガイモ不足が解消するタイミングが下期以降にずれ込んだため、フルグラは中国の輸出業者向け販売を止め、自社での中国国境EC開始まで売り上げが落ち込む見通し。今後は北米以外の海外事業も含め新たな成長ドライバーの育成が重要とみている。

■寿スピリッツ <2222>  3,605円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が続伸し新高値。岩井コスモ証券は22日、同社株の投資判断「A」を継続するとともに、目標株価を4100円から4200円に引き上げた。同社は人気ブランド「ルタオ」などを擁するお菓子の総合プロデューサー。前3月期は売上高が前の期比22%増の325億円、営業利益が同17%増の38億円と前の期に続き最高益を更新。インバウンド、海外、首都圏で売上高が増加し収益を押し上げた。18年3月期も2ケタ増収増益で最高益更新の見込み。インバウンド対策として国際線ターミナルでの催事・常設売り場の拡大に注力するほか、海外展開ではグローバルブランドとしてアジアでの出店を加速させる。同証券では「付加価値を訴求する消費関連の勝ち組企業」として評価している。

■西武ホールディングス <9024>  2,099円  +1 円 (+0.1%)  本日終値
 8月に実施されるJPX日経400入れ替えの事前予想が発表された。大和証券では22日、17年3月期決算が概ね出揃った今月19日時点での情報を用いて入れ替え予想を公表。JPX日経400の入れ替え発表は8月7日で、同月30日の終値でリバランスが実施されるとし採用・除外候補銘柄をピックアップした。約35銘柄の入れ替えを予想している。採用候補の予想順位の上位銘柄は、西武ホールディングス<9024>、オープンハウス<3288>、三井化学<4183>、サントリー食品インターナショナル<2587>、戸田建設<1860>、アルバック<6728>など。日本軽金属ホールディングス<5703>、ソニー<6758>、関西電力<9503>も採用候補に挙げられている。除外候補銘柄は、日本郵船<9101>、名村造船所<7014>、三協立山<5932>、日揮<1963>、北洋銀行<8524>、グリー<3632>、クックパッド<2193>など。また、SMBC日興証券も22日、同様に36銘柄の採用と34銘柄の削除を予想。特に電通<4324>は「内部統制の不備」を理由に除外される可能性を指摘している。

■西松屋チェーン <7545>  1,194円  -37 円 (-3.0%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が反落。22日の取引終了後に発表した5月度(4月21日~5月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高は前年同月比0.8%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。繊維・服飾商品部門で半袖Tシャツや夏用肌着、パジャマ、寝具など初夏物衣料品とPB品目拡大中の服飾雑貨が好調に推移。また、育児用品部門ではゴールデンウイーク期間を中心にベビーカーや抱っこひも、おしりふきなどのPB商品が売り上げを牽引した。

■リミックスポイント <3825>  395円  +80 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 リミックスポイント<3825>が大幅高で6連騰と気を吐いている。同社は22日、子会社のビットポイントジャパン(本社・東京都)が日本最大級の格安航空会社ピーチ・アビエーション(本社・大阪府)と仮想通貨「ビットコイン」を活用した決済サービスの展開などで業務提携。フライトから現地での買い物、宿泊、飲食までをビットコインでする旅を企画し消費者の需要を開拓する。これを材料視する買いが集中する格好となった。

■Jストリーム <4308>  619円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 Jストリーム<4308>がストップ高。同社は22日、ケイ・ピー・アイ(東京都品川区)と共同で、動画データに表示される文字情報を高精度に検出するシステムについて、国内特許を取得したと発表。これが材料視されているようだ。この特許は、動画内に表示される文字情報を正確に検出し、テキストとして取り込みメタデータを生成する技術にかかるもの。機械学習やディープラーニングなどのAI(人工知能)技術を活用し、動画内に現れる文字に背景や各種の色、デコレーションなどがかかっている場合でも正確な検出、認識ができるという。なお、両社は文字だけでなく、オブジェクト認識にかかる特許も出願中であるとしている。

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