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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):古河電、センコーHD、テルモ

古河電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■古河電気工業 <5801>  4,665円  +220 円 (+5.0%)  本日終値
 古河電気工業<5801>が大幅続伸。光ファイバーの販売が想定以上に好調で17年3月期営業利益は380億円と会社側計画の320億円から60億円も上振れて着地した。「18年3月期は前期大幅に上振れた反動もあって会社側は減益予想だが、引き続き好調な光ファイバーが寄与して増益基調がキープされる可能性がある」(準大手証券)との指摘が出ている。また、「きょうは同じく光ファイバー関連に強いフジクラ<5803>が野村証券のレーティングおよび目標株価引き上げ(845円→1050円)の動きを受け急伸しており、その流れが波及した面もある」(同)としていた。

■センコーHD <9069>  677円  +28 円 (+4.3%)  本日終値
 SMBC日興証券が22日付でセンコーグループホールディングス <9069> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を750円→830円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、2020年のフロン排出規制で低温物流の需給がひっ迫する中、低温物流事業の成長余地を改めて評価。また、同社は積極的な経営姿勢で、M&Aや物流センター投資といった成長戦略が今後も業績成長を牽引すると報告している。また、価格交渉にも積極的で上昇する物流費の転嫁も相対的に早い段階で進むと指摘している。

■テルモ <4543>  4,455円  +130 円 (+3.0%)  本日終値
 テルモ<4543>が4日ぶりに反発し、年初来高値を更新。同社はきょう、製剤の受託製造を予定しているバイオシミラー(バイオ後発品)の販売承認申請が欧州医薬品庁に受理され、審査が開始されたことを明らかにした。この製剤は、協和キリン富士フイルムバイオロジクス(東京都千代田区)が開発するヒト型抗TNF(腫瘍壊死因子)―アルファモノクローナル抗体製剤「アダリムマブ」バイオシミラー。この製剤にはテルモの薬剤充填用注射器「PLAJEX」が容器として採用されており、PLAJEXに充填された医薬品が海外で申請されたのは初めてだとしている。

■藍澤證券 <8708>  681円  +19 円 (+2.9%)  本日終値
 藍沢証券<8708>が続伸。22日の取引終了後に、近畿大学と包括連携協定を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回締結したの包括的連携協定は、ビジネスマッチングや学生・地域市民への金融リテラシー教育を通した将来設計支援など、お互いのシーズを生かした連携を実現し、地域活性化へ貢献するのが狙い。今後は、産学連携によるビジネスマッチングやクロスボーダー型インターンシップ、学生・地域住民の金融リテラシーの向上などをはじめ、さまざまな事業に共同で取り組むとしている。

■JIG-SAW <3914>  6,370円  +150 円 (+2.4%)  本日終値
 JIG-SAW<3914>、データセクション<3905>、FRONTEO<2158>、シグマクシス<6088>、インテリジェント ウェイブ<4847>、日本サード・パーティ<2488>など人工知能(AI)関連株が軒並み動意、物色人気が本格化する兆しを見せている。米国では半導体大手でGPUを手掛けるエヌビディア(NVIDIA)がAI関連のキーカンパニーとして注目され、ここ再び最高値圏を舞う展開にあることに加え、ソフトバンクグループ<9984>がAI分野に照準を合わせる10兆円規模の巨大ファンド「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」が初回クロージングを完了し、発足を宣言したことが新たな起点となった。“AIが人類史上最大のパラダイムシフトを起こす”と公言する孫社長の思惑が株式市場にも波及し、関連銘柄の株価を強く刺激し始めている。

■ヤクルト本社 <2267>  7,620円  +160 円 (+2.1%)  本日終値
 ヤクルト本社<2267>の上値追いが加速。機関投資家の資金とみられる継続的な買いが観測されるなか、マドを開けて連日の年初来高値更新。5月10日からきょうまで10連続陽線という強調ぶりだ。乳酸菌飲料のトップでダノンが筆頭株主。国内で「ヤクルト」の販売好調、中国でも需要開拓が進んでいる。18年3月期営業利益は前期比7.3%増の400億円を見込んでいるが、2020年度に今期計画比43%増の570億円を目指しており、中期成長シナリオを評価する動き。東証信用残は大幅に売り長であり、12日申し込み現在で信用倍率は0.11倍と需給面からも上値の軽さが意識されている。

■日清オイリオグループ <2602>  670円  +14 円 (+2.1%)  本日終値
 日清オイリオグループ<2602>、不二製油グループ本社<2607>、伊藤園<2593>、カゴメ<2811>、キユーピー<2809>、ハウス食品グループ本社<2810>など食品関連株が総じて高い。株式市場全般は買い手控えムードが漂うなか、円高方向に振れる為替を横目に主力輸出株が買いにくい地合いにあり、ディフェンシブストックである食品株に物色の矛先が向いている。市場では「機関投資家の銘柄リバランスの動きも絡め最小分散投資の動きが再燃しているが、(この流れに)持続性はなさそうだ」(準大手証券ストラテジスト)との見方が出ていた。

■九電工 <1959>  3,880円  +55 円 (+1.4%)  本日終値
 九電工 <1959> が大幅続伸し、7ヵ月ぶりに上場来高値を更新。みずほ系の投資運用会社アセットマネジメントOneが22日付で、同社株式の保有に係る大量保有報告書(5%ルール報告書)を財務省に提出したことが買い材料視された。報告書によると、アセットマネジメントOneの九電工株式保有比率は5.05%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑から買いが先行したようだ。

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