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【市況】明日の株式相場見通し=円相場にらみで波乱展開も、海外投資家動向に関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(19日)の東京株式市場は、きょうの大幅下落の後遺症に伴う継続売りが想定されるものの、外国為替市場の円相場の動向次第では反発に転じる可能性もあり、変動幅の大きな波乱展開が予想される。

 市場関係者からは「トランプ政権の対ロシアを巡る司法妨害疑惑は表面化したばかりで、まだ不透明要因が多すぎて市場への影響は読み難い。ただ、米大統領の弾劾要求も飛び出すなど、予断を許さない状態といえる。ポイントは、米長期金利の低下などで、これ以上円高・ドル安が進行すると、買い越しを強めていた海外投資家が手控え姿勢に転じる懸念だ」との見方が出ていた。

 日経平均株価の4月17日安値から5月16日高値までの上昇幅の半値押し水準や、25日移動平均線、75日移動平均線などがいずれも1万9100円台に集まっていることから、この水準が上昇トレンドを維持できる防衛ラインとして意識されている。

 18日の東京株式市場は、トランプ米大統領とロシアとの不透明な関係を巡る司法妨害疑惑問題が意識され、前日の米株安や外国為替市場での急速な円高・ドル安進行を嫌気してほぼ全面安商状となった。日経平均株価終値は、前日比261円02銭安の1万9553円86銭と大幅続落した。

 日程面では、政府が天皇陛下の退位を認める特例法案を閣議決定、4月の訪日外国人客数に注目。海外では、トランプ米大統領が初外遊で中東・欧州訪問へ、イラン大統領選挙が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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