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【材料】UTグループ---2017年3月期は2ケタ増収増益で着地、各セグメントが好調に推移

UT <日足> 「株探」多機能チャートより

UTグループ<2146>は11日、2017年3月期連結決算を発表。売上高が前期比30.7%増の575.88億円、営業利益が同38.7%増の34.13億円、経常利益が同38.0%増の33.41億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.8%増の20.33億円となった。なお、資本効率の向上および株式需給の改善を通じて株式の価値ならびに、将来への成長投資バランスの向上を図るとともに、効率的な資本政策の遂行のため、6.10億円の自己株取得を実施する。取得した自己株は消却する予定。

製造派遣事業の売上高は、同30.2%増の499.09億円、営業利益は同53.2%増の22.71億円、技術職社員数は同4,101名増の14,123名となった。「コミット受注」により受注と採用が好調に推移し、技術職社員数と増収に寄与した。加えて、社員の定着率向上につながる1工場当たりの派遣人数を増やす工場内シェアの向上施策を進めたことで、収益性が改善し利益率が向上した。

エンジニア派遣事業の売上高は同34.9%増の76.88億円、営業利益は同49.5%増の5.75億円、技術職社員数は同461名増の1,365名となった。社会的なエンジニア人材不足を背景に、生産工程での経験を有する人材がエンジニアにグループ内転職する制度「One UT」や、未経験者からエンジニアを育成する体制が求職者と顧客企業の双方から評価され、採用と受注が好調に推移した。

2018年3月期の業積見通しについては、売上高が前期比21.6%増の700.00億円、営業利益が同23.0%増の42.00億円、経常利益が同22.7%増の41.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.7%増の28.00億円を見込んでいる。

《TN》

 提供:フィスコ

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