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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):大林道、新日本電工、JCU

大林道 <日足> 「株探」多機能チャートより
■大林道路 <1896>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 10日、大林道路 <1896> に対して大林組 <1802> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を35.4%上回る1株940円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買付期間は5月11日から6月21日まで。TOBが成立した場合は上場廃止となる予定。

■新日本電工 <5563>  405円  +51 円 (+14.4%)  本日終値  東証1部 上昇率3位
 新日本電工<5563>が急騰。10日取引終了後に発表した17年12月期の第1四半期(1~3月)連結決算では売上高が165億2900万円(前年同期比2.2%増)と増収を確保し、営業利益は24億8000万円(同4.9倍)、最終利益は21億7600万円(同9.4倍)と高変化を示し、これがポジティブサプライズとなった。マンガン鉱石の市況上昇を背景に主力のフェロマンガン製品の価格が上昇し収益に貢献している。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、営業利益35億円(前期比2倍)に対する第1四半期時点の進捗率は70%超に達しており、増額期待が高まっている。

■JCU <4975>  3,835円  +365 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 10日、JCU <4975> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比11.7%増の55億円で着地。続く18年3月期も前期比7.2%増の59億円に伸び、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は海外でスマートフォン向けや自動車部品向けめっき薬品の販売が伸びる。また、コスト削減や次世代技術に対応した高性能薬品の投入を図り、6期連続の増収増益を目指す。併せて、今期の年間配当は70円とし、3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は7.7%増配とする方針とした。

■ぴあ <4337>  3,295円  +310 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 10日、ぴあ <4337> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.49%にあたる50万株(金額で15億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17年5月11日から18年5月10日まで。同時に決算を発表。18年3月期の連結経常利益が前期比7.2%増の18億円に伸びる見通しとなったほか、年間配当も前期比1円増の17円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■CKD <6407>  1,650円  +145 円 (+9.6%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は5%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ」が好感された。CKD <6407> が5月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比20.7%増の97.7億円になり、18年3月期も前期比5.4%増の103億円に伸びる見通しとなった。5期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を28円→30円(前の期は26円)に増額し、今期も前期比2円増の32円に増配する方針とした。
  ⇒⇒CKDの詳しい業績推移表を見る

■ドリコム <3793>  1,580円  +134 円 (+9.3%)  本日終値
 10日、ドリコム <3793> [東証M] が決算を発表。17年3月期の連結経常損益が8.4億円の黒字(前の期は2.1億円の赤字)に浮上し、従来予想の8億円の黒字を上回って着地したことが買い材料視された。スマートフォン向けゲーム新作「ダービースタリオン マスターズ」の好調が収益を牽引した。既存ゲーム「ONE PIECE トレジャークルーズ」「ジョジョの奇妙な冒険 スターダストシューターズ」の課金収入も伸びた。18年3月期の業績見通しについては配当(無配)以外は開示しなかったが、18年3月までに6~7本の新規IPゲームアプリのリリースを目指すとしており、今期の業績拡大に期待する買いも向かった。

■タカラトミー <7867>  1,287円  +108 円 (+9.2%)  本日終値
 タカラトミー<7867>が大幅高。同社が10日取引終了後に発表した17年3月期連結決算は営業利益段階で前の期比2.9倍の77億4400万円、最終損益は大幅黒字化した。続く18年3月期の営業利益は80億円(前期比3.3%増)と続伸を見込んでいる。東海東京調査センターでは10日付で同社株のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしている。17年3月期業績は同調査センター想定通りの好調な着地となったことを評価したうえで、18年3月期の会社側業績予想については「保守的な印象」として上振れ余地を指摘している。

■ビジョン <9416>  4,575円  +345 円 (+8.2%)  本日終値
 ビジョン<9416>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は10日取引終了後に、17年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。営業利益は5億1300万円(前年同期比64.0%増)となり、上半期計画6億6900万円に対する進捗率は76.7%に達した。売上高は43億2600万円(同24.1%増)で着地。グローバルWiFi事業は繁忙期における需要の取り込みが奏功したほか、情報通信サービス事業も堅調に推移したことが寄与した。なお、上半期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、同時に株主優待制度を拡充することも明らかにした。現行の内容に加え、新たにウエアラブル翻訳デバイス「イリー」の優待料金制度を設定した。

■エフティグループ <2763>  850円  +64 円 (+8.1%)  本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常は15%増益、6円増配へ」が好感された。エフティグループ <2763> [JQ] が5月10日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比13.9%減の41.6億円になったが、18年3月期は前期比15.2%増の48億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。
  ⇒⇒エフティグループの詳しい業績推移表を見る

■マーベラス <7844>  1,023円  +75 円 (+7.9%)  本日終値
 マーベラス<7844>が急伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう正午に、18年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しは60億円(前期比4.3%増)とし、年間配当は前期比3円増配の33円を計画している。売上高予想は300億円(同2.1%増)。主力のオンライン事業では、既存タイトルの堅調維持に注力するとともに、自社および他社の有力IP(知的財産)の使用や、パートナー企業とのアライアンスにより、新規ヒットタイトルの創出に努めるとしている。

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