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【市況】10日の米国市場ダイジェスト:ダウは32ドル安、トランプ政権への先行き懸念が再燃

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは32ドル安、トランプ政権への先行き懸念が再燃

NYダウ       ナスダック
終値:20943.11 終値:6129.14
前日比:-32.67 前日比:+8.56
始値:20958.49 始値:6121.64
高値:20976.28 高値:6131.64
安値:20884.15   安値:6103.87

10日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は32.67ドル安の20943.11、ナスダックは8.56ポイント高の6129.14で取引を終了した。トランプ大統領がFBI長官を解任したことで、政権運営への不透明感が強まり売りが先行。原油相場の上昇に伴い株式相場も緩やかに上昇したものの、上値の重い展開となった。4月輸入物価指数が予想を上振れたが、相場への影響は限定的だった。セクター別では、半導体・半導体製造装置やエネルギーが上昇する一方でメディアや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。

半導体のエヌビディア(NVDA)は、好決算を発表し急伸。アパレルのアバクロンビー&フィッチ(ANF)は、決算内容が好感され大幅上昇。一方で、アクセサリーのフォッシル(FOSL)や口コミサイトのイェルプ(YELP)は、決算内容が嫌気され大幅下落。エンターテイメントのウォルト・ディズニー(DIS)は売上高が予想を下振れ、軟調推移となった。

スーパーマーケットのホールフーズ(WFM)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表、調整後一株利益は予想に一致し、売上高は上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:米長期金利上昇を意識してドル買い継続

10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円77銭から114円37銭まで上昇し、114円29銭で引けた。4月の米輸入物価指数が予想を上回ったことや、米4月財政収支の黒字幅が予想以上に拡大したことが材料視された。米財務省が実施した10年債入札結果が低調で米債利回りの上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0883ドルから1.0853ドルまで下落し、1.0867ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁がオランダ議会での演説で「量的緩和(QE)の出口戦略を検討する時期にまだ到達していない」との見方を繰り返したため、ECBが当面緩和策を維持するとの見方が強まりユーロ売りが再燃。ユーロ・円は、123円72銭から124円23銭まで上昇。リスク選好の円売りに拍車がかかった。ポンド・ドルは、1.2958ドルから1.2928ドルへ下落した。ドル・スイスは、1.0060フランから1.0095フランまで上昇した。


■NY原油:大幅反発で47.33ドル、予想を上回る原油在庫減少を材料視

NY原油先物6月限は大幅反発(NYMEX原油6月限終値:47.33 ↑1.45)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+1.45ドルの47.33ドルで取引を終えた。米国の原油在庫が予想以上に減少したことや石油製品の在庫水準が低下していることが材料視された。市場参加者の間で需要増加への期待は高まっていないが、供給超過の状態は段階的に解消されるとの見方が浮上しており、目先的には49ドル近辺までの戻りが期待されているようだ。チャート上では200日移動平均(49.05ドル水準)を大幅に下回る状態が続いている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.15ドル +0.17ドル(+0.71%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.10ドル +0.27ドル(+0.63%)
ゴールドマン・サックス(GS)224.88ドル +1.12ドル(+0.50%)
インテル(INTC)      36.01ドル -0.36ドル(-0.99%)
アップル(AAPL)      153.26ドル -0.73ドル(-0.47%)
アルファベット(GOOG)   928.78ドル -3.39ドル(-0.36%)
フェイスブック(FB)    150.29ドル -0.19ドル(-0.13%)
キャタピラー(CAT)     100.36ドル +1.07ドル(+1.08%)
アルコア(AA)       31.08ドル +0.26ドル(+0.84%)
ウォルマート(WMT)     76.70ドル -0.02ドル(-0.03%)
スプリント(S)       7.88ドル -0.02ドル(-0.25%)

《HT》

 提供:フィスコ

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