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【市況】明日の株式相場見通し=堅調な推移も2万円手前で足踏み、トヨタの値動きを注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(11日)の東京株式市場では、引き続き日経平均株価の年初来高値圏での堅調な推移が予想される。ただ、2万円の大台乗せを前にして上値の重さが目立っているのも事実で、さらなる買い支援材料が見いだされるまでは足踏み状態が続きそうだ。

 市場関係者からは「寄り付き前の海外の時間帯で1ドル=114円台前半まで進行した円安・ドル高が、東京市場の時間帯に入って一服状態となったことや、大阪取引所の日経平均株価先物6月物が夜間取引で一時2万円の大台を回復していたわりに、現物市場の日経平均株価上昇に力強さに掛けていたこともあり、きょうの2万円台乗せ期待は早々に萎んでしまった」との見方が出ていた。

 きょう取引終了後に発表されたトヨタ自動車<7203>の18年3月期の業績見通しは、1ドル=105円想定ながらも、連結純利益(米国会計基準)が1兆5000億円(前期比18.1%減)と大方の市場予想を下回っており、あすの全般相場への影響が懸念される。

 日程面では、3月の国際収支、4月の景気ウォッチャー調査、4月の都心オフィス空室率に注目。海外では、主要7カ国(G7)財務相会合、石油輸出国機構(OPEC)月報、英中銀(BOE)が金融政策を発表、米4月の卸売物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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