【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 新日本電工、マクドナルド、ＵＡＣＪ (10日大引け後 発表分)

　10日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　新日本電工 <5563> 　　★1-3月期(1Q)経常は4.4倍増益で着地
　◆17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.4倍の26.2億円に急拡大して着地。合金鉄市況の回復で主力のフェロマンガン製品の販売価格が上昇したことが収益を押し上げた。第1四半期実績だけで通期計画の40億円に対する進捗率が65.7％に達しており、業績上振れが期待される。

　マクドナルド <2702> [ＪＱ]　　★1-3月期(1Q)経常は64億円の黒字に浮上、通期計画を76％上方修正
　◆17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は64.1億円の黒字(前年同期は1.2億円の赤字)に浮上して着地。コーヒーの刷新や新定番メニューの投入などが奏功し、既存店売上高が前年同期比15.5％増と好調を維持したことが寄与。
　　第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の85億円→150億円に76.5％上方修正。増益率が28.5％増→2.3倍に拡大する見通しとなった。

　ＵＡＣＪ <5741> 　　★今期経常は51％増で3期ぶり最高益更新へ
　◆17年3月期の連結経常利益は前の期比65.0％増の198億円に伸びて着地。続く18年3月期も前期比51.4％増の300億円に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はタイ向け缶材の販売が大幅に増加するほか、自動車材も伸びる。アルミ地金価格の上昇に伴う在庫評価益の発生なども増益に大きく貢献する。
　　予想PERは21.3倍→8.8倍に急低下し、割安感が強まった。

　中西製 <5941> [東証２]　　★前期経常を3期ぶり最高益に23％上方修正
　◆17年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の18.2億円→22.3億円に23.0％上方修正。増益率が24.2％増→52.8％増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主力とする業務用厨房機器で中小型案件の受注獲得が寄与し、売上が計画を上回ったことが利益を押し上げた。予想PERが5.7倍→4.3倍に低下し、割安感がさらに強まった。

　ウィルＧ <6089> 　　★今期経常は14％増で7期連続最高益へ
　◆17年3月期の連結経常利益は前の期比34.9％増の19.8億円に拡大して着地。続く18年3月期も前期比13.6％増の22.5億円に伸び、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は製造業や介護分野を中心に派遣が伸びるほか、前期に買収したオーストラリア2社が通期フル寄与し、23.8％の大幅増収を見込む。
　　業績好調に伴い、前期の年間配当を12円→14円(前の期は1→2の株式分割前で20円)に増額し、今期も14円を継続する方針とした。

　シード <7743> 　　★今期経常は28％増で24期ぶり最高益更新へ
　◆17年3月期の連結経常利益は前の期比63.5％増の13.6億円に拡大して着地。続く18年3月期も前期比28.3％増の17.5億円に伸び、24期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期も主力の1日使い捨てコンタクトレンズの品揃え強化や海外事業の拡大を進めるほか、生産能力の拡充も図り、3期連続の増収増益を目指す。

　フジシール <7864> 　　★今期経常は24％増で3期ぶり最高益、実質増配へ
　◆17年3月期の連結経常利益は前の期比19.0％増の99.9億円で着地。続く18年3月期も前期比23.6％増の123億円に伸び、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は北米や東南アジアで主力のシュリンクラベルなどの販売が伸び、5.9％の増収を見込む。併せて、今期の年間配当は23円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は4.5％増配とする方針とした。

　ＫＩＭＯＴＯ <7908> 　　★今期経常は2.1倍増益、1円増配へ
　◆17年3月期の連結経常損益は2億9200万円の黒字と従来計画の収支トントンを大きく上回って着地。続く18年3月期の同利益は前期比2.1倍の6億円に急拡大する見通しとなった。前期は国内や東アジアでIoT関連の高付加価値品が増加したことが上振れの要因となった。今期も家電や自動車などのIoT関連製品向けフィルムの販売を伸ばし、利益倍増を目指す。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比1円増の5円に増配する方針とした。

株探ニュース