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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ミネベア、東芝、ヘリオスTH

ミネベア <日足> 「株探」多機能チャートより
■ミネベアミツミ <6479>  1,738円  +118 円 (+7.3%)  本日終値
 ミネベアミツミ<6479>が急反発し、年初来高値を更新した。9日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想が、売上高7500億円(前期比17.4%増)、営業利益560億円(同14.2%増)、純利益415億円(同0.9%増)と2ケタ営業増益を見込んでいることが好感された。電動化の進む自動車向けの強化で主力の小型ベアリングが好調に推移する見通しであることに加えて、任天堂<7974>の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」向けやスマートフォン向け関連部品が伸長する見通しのミツミ事業も増益に貢献する。なお、17年3月期決算は、売上高6389億2600万円(前の期比4.8%増)、営業利益490億1500万円(同4.7%減)、純利益411億4600万円(同13.1%増)だった。

■ダンロップスポーツ <7825>  1,140円  +76 円 (+7.1%)  本日終値
 9日に決算を発表。「1-3月期(1Q)税引き前は7.7倍増益で着地」が好感された。ダンロップスポーツ <7825> が5月9日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結税引き前利益は前年同期比7.7倍の11.5億円に急拡大した。
  ⇒⇒ダンロップスポーツの詳しい業績推移表を見る

■東芝 <6502>  269円  +17.3 円 (+6.9%)  本日終値
 東芝<6502>が続伸。同社の17年3月期決算は東京証券取引所が求める今月15日までの期限内に発表されるとの観測が強まっている。監査法人の意見は不表明となる見通し。同社の監査法人は現在のPwCあらたから17年度からは準大手の太陽監査法人に変更されることが有力、との報道も出ている。また、半導体メモリー事業を巡り入札手続き停止を要求している米ウエスタンデジタル社に反論書簡を送っていたとも伝えられた。9日時点の日証金ベースの貸借倍率は0.50倍となっており、売り方の買い戻しが株価を押し上げているとの見方が強い。

■日本ユニシス <8056>  1,744円  +101 円 (+6.2%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常は14%増益、5円増配へ」が好感された。日本ユニシス <8056> が5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比14.0%増の138億円になり、18年3月期も前期比14.1%増の158億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。
  ⇒⇒日本ユニシスの詳しい業績推移表を見る

■デジタルアーツ <2326>  3,435円  +180 円 (+5.5%)  本日終値
 デジタルアーツ<2326>が大幅高で年初来高値。9日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想で、売上高56億円(前期比10.7%増)、営業利益20億円(同9.6%増)、純利益12億4000万円(同10.2%増)と増収増益で最高益更新を見込み、年間配当を前期比4円増の28円とすることが好感されているようだ。情報セキュリティー対策強化への意識の高まりから、足もとでコンサルティング案件の受注が順調に推移していることに加えて、国内で新市場に新製品を投入することで継続的・安定的な成長を見込んでいるという。なお、17年3月期決算は、売上高50億5800万円(前の期比26.4%増)、営業利益18億2400万円(同81.2%増)、純利益11億2500万円(同2.1倍)だった。

■ハマキョウレックス <9037>  2,578円  +131 円 (+5.4%)  本日終値
 9日に決算を発表。「今期経常は19%増で4期連続最高益、5円増配へ」が好感された。ハマキョウレックス <9037> が5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比1.2%増の84.2億円になり、18年3月期も前期比18.8%増の100億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、5期連続増益になる。
  ⇒⇒ハマキョウレックスの詳しい業績推移表を見る

■小松精練 <3580>  788円  +38 円 (+5.1%)  本日終値
 9日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は13%増益へ」が好感された。小松精練 <3580> が5月9日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比40.2%増の19.5億円に拡大し、従来予想の16億円を上回って着地。18年3月期も前期比12.5%増の22億円に伸びる見通しとなった。3期連続増益になる。
  ⇒⇒小松精練の詳しい業績推移表を見る

■IHI <7013>  427円  +18 円 (+4.4%)  本日終値
 IHI<7013>が5日続伸と上値追い鮮明、連日の年初来高値更新となった。同社が前日後場取引時間中に発表した18年3月期の連結業績予想では売上高が1兆5500億円(前期比4.3%増)、営業利益は650億円(同37.2%増)、最終利益は230億円(同4.4倍)と高変化を見込んでおり、これが株価上昇を後押しした。航空エンジンのトップメーカーで宇宙関連の一角としても注目されている。18年3月期は不採算案件の減少が利益拡大に大きく貢献する見通し。

■ユーザベース <3966>  4,185円  +170 円 (+4.2%)  本日終値
 ユーザベース<3966>は3連騰。SMBC日興証券が9日付で、投資評価「1」、目標株価5400円で新規にカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同社は企業・業界情報や統計データを束ねた情報プラットフォーム「SPEEDA」および経済ニュースプラットフォーム「NewsPicks」を展開しているが、同証券では16年12月期に投資フェーズから回収フェーズへと移行し黒字転換したSPEEDA事業、NewsPicks事業ともに今後もスタンドアローンで成長するだけでなく、両事業のシナジーが生み出すビジネスソーシャル領域での成長に期待と評価。期待利益成長率から考えれば、株価上昇余地は依然として大きいと判断したという。

■澁谷工業 <6340>  3,510円  +135 円 (+4.0%)  本日終値
 澁谷工業 <6340> が続急伸し、上場来高値を更新した。同社は9日に決算を発表。17年6月期第3四半期累計(16年7月-17年3月)の連結経常利益が前年同期比46.1%増の72.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。果樹類向け選果選別プラントの販売が大幅に増加したほか、飲料用無菌充填ラインや医療機器なども伸び、14.7%の大幅増収を達成したことが寄与。原価低減の進展や工場稼働率の向上による採算改善も大幅増益に貢献した。通期計画の84億円に対する進捗率は86.6%に達しており、今月1日に上方修正した最高益予想のさらなる上振れを期待する買いが向かった。

■ヘリオスTH <6927>  751円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 9日、ヘリオス テクノ ホールディング <6927> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比17.7%増の13.7億円になり、続く18年3月期も前期比23.6%増の17億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期は前期に複数の顧客から大量に受注したインクジェット精密印刷機などが寄与し、27.9%の大幅増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の25円に増配する方針としたことも支援材料となった。株価は年初来高値を更新した。

●ストップ高銘柄
 ポラテクノ <4239>  928円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 フード・プラネット <7853>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 戸上電機製作所 <6643>  486円  -100 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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