【市況】来週の株式相場見通し=1万9500円台固めの動き、底堅さ発揮も上値は限定的
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
フランス大統領選では、中道系独立候補のマクロン前経済相の優勢が伝えられ、米4月の雇用統計も改善予想となっていることから、ほかに不測の事態が起きなければ、上値は限定的となるものの比較的底堅い推移となりそうだ。来週の日経平均株価の想定レンジは、1万9200~1万9700円とする。
市場関係者からは「大型連休谷間のきょうまでの2日間について、連日売買代金が2兆円を超えて、日経平均株価が合わせて250円近く上昇すると予想した参加者は少なかったのではないか。4月21日以降の急速な戻り相場について“ややでき過ぎ”との声も出ており、来週は1万9500円台の水準を固める推移となりそうだ」との見方が出ていた。
日程面では、4月の消費動向指数(8日)、3月の毎月勤労統計調査(9日)、3月の景気動向指数、4月の26、27日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」(10日)、3月の国際収支、4月の景気ウォッチャー調査、4月の都心オフィス空室率(11日)、4月のマネーストック(12日)に注目。
海外では、中国4月の貿易収支(8日)、韓国の前大統領罷免に伴う大統領選の投開票日(9日)、中国4月の消費者物価指数・生産者物価指数、米4月の財政収支(10日)、G7財務相・中央銀行総裁会議(11~13日)、米4月の生産者物価指数(11日)、米4月の小売売上高・消費者物価指数(12日)が焦点となる。(冨田康夫)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)