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【市況】今週の【早わかり株式市況】 3週続伸、好決算株中心に買われ今年の最高値に接近

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、好決算株を中心に買われ日経平均株価は3週続伸し、今年の最高値に接近した。

 大型連休谷間の1日は朝方こそやや売り優勢だったものの、好決算銘柄を中心に大きく買われ、日経平均は3日ぶりに反発した。翌2日は5連休を前に機関投資家のポジション調整売りが懸念されたが、前日の米ナスダック高と為替の円安歩調を追い風に主力株や好業績株をはじめ幅広い銘柄に買いが向かい、続伸した。連休谷間で閑散相場が予想されていたが、東証1部の売買代金は2営業日ともに活況の目安とされる2兆円台を維持し、10日連続で2兆円超えとなった。


 日経平均株価は、前週比248円(1.30%)高の1万9445円と3週続伸し、3月13日に付けた終値ベースの今年最高値1万9633円にあと188円まで迫って取引を終えた。週間の振れ幅は319円と、前週の449円から縮小した。


 5日のシカゴ日経平均先物が3月2日に付けた日経平均現物の今年最高値(1万9668円)を上回っており、大型連休明けの来週は大幅に上昇して始まる可能性が高い。好決算銘柄が大きく買われる地合となっており、発表が集中する決算の内容次第では今年の最高値を更新し、2万円を目指す展開も期待される。

 重要イベントとしては、国内では10日に発表される3月景気動向指数が注目される。海外では7日に実施されるフランス大統領選挙第2回投票や8日に発表される中国4月貿易収支に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(5月1日~2日)

【↑】   5月 1日(月)―― 3日ぶり反発、好決算銘柄を中心に買い優勢
 日経平均 19310.52( +113.78)  売買高17億6086万株 売買代金 2兆2177億円

【↑】   5月 2日(火)―― 続伸、好業績株はじめ幅広く買われた
 日経平均 19445.70( +135.18)  売買高18億6294万株 売買代金 2兆2656億円


◆セクター・トレンド(5月1日~2日)

(1)好決算・増配株が買い殺到
(2)菱地所 <8802> 、三井不 <8801> など不動産株は大幅続伸
(3)ローム <6963> など電機、トヨタ <7203> など自動車といった輸出株が買われた
(4)大和 <8601> など証券、みずほFG <8411> など銀行といった金融株も上昇
(5)住友電 <5802> など非鉄、神戸鋼 <5406> など鉄鋼といった素材株も堅調
(6)JT <2914> など食品、アステラス <4503> など医薬といったディフェンシブ株は上値重い
(7)ANAHD <9202> など空運、郵船 <9101> など海運株は反落

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