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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トクヤマ、日東電、村田製

トクヤマ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トクヤマ <4043>  584円  +35 円 (+6.4%)  本日終値
 トクヤマ<4043>が大幅高で5連騰。同社が手掛ける多結晶シリコンは高水準の半導体向けシリコンウエハーの原料として引き合い旺盛。特に3次元NAND型メモリーの登場などで高純度な多結晶シリコン需要が喚起されており、同社の優位性が高まっている。財務面の改善も進んでいる。28日に銀行系ファンドから自社優先株式を216億円で取得し消却することを発表、これも大きく評価された。同日発表した18年3月期の業績予想についても、営業利益段階で9%減と前期72%増益と急拡大した反動を見込んでいるが、保守的で上振れ余地が意識されているもよう。

■日東電工 <6988>  8,886円  +497 円 (+5.9%)  本日終値
 28日に決算を発表。「今期税引き前は9%増益、10円増配へ」が好感された。日東電工 <6988> が4月28日大引け後(16:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年3月期の連結税引き前利益は前の期比10.0%減の917億円になったが、18年3月期は前期比8.9%増の1000億円に伸びる見通しとなった。
  ⇒⇒日東電工の詳しい業績推移表を見る

■NTTデータ <9613>  5,470円  +300 円 (+5.8%)  本日終値
 28日に業績修正を発表。「前期経常を一転15%増益に上方修正・最高益更新へ」が好感された。NTTデータ <9613> が4月28日大引け後(15:00)に業績修正を発表。17年3月期の連結経常利益を従来予想の980億円→1130億円(前の期は981億円)に15.3%上方修正し、一転して15.1%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
  ⇒⇒NTTデータの詳しい業績推移表を見る

■村田製作所 <6981>  15,780円  +835 円 (+5.6%)  本日終値
 村田製作所<6981>が大幅高。半導体や電子部品など電機セクターの企業の好決算が目立つ状況。そのなか、セラミックコンデンサー世界トップで電子部品関連株の代表格である同社が4月28日取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想は、売上高が1兆2250億円(前期比7.9%増)と増収を確保、営業利益は2260億円(同12.3%増)と2ケタ増益見通し。市場コンセンサスを下回っているものの、「想定為替レートを1ドル=108円と厳しくみており、マーケットでは上振れ余地が意識されている」(国内証券)と指摘されている。また、アップル関連として今秋発売予定の「iPhone8」に対する期待も大きい。

■フォスター電機 <6794>  1,962円  +102 円 (+5.5%)  本日終値
 28日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は99%増益へ」が好感された。フォスター電機 <6794> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比72.2%減の30.1億円に落ち込んだが、従来予想の25億円を上回って着地。18年3月期は前期比98.9%増の60億円に回復する見通しとなった。
  ⇒⇒フォスター電機の詳しい業績推移表を見る

■トプコン <7732>  2,073円  +106 円 (+5.4%)  本日終値
 28日に決算を発表。「今期経常は31%増益、4円増配へ」が好感された。トプコン <7732> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比3.5%増の76.2億円に伸び、18年3月期も前期比31.2%増の100億円に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒トプコンの詳しい業績推移表を見る

■コーセー <4922>  11,130円  +560 円 (+5.3%)  本日終値
 コーセー<4922>は7連騰し、連日の年初来高値を更新。前週末28日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想を発表し、売上高は2820億円(前期比5.7%増)、営業利益は415億円(同6.0%増)、最終利益は238億円(同9.9%増)と最高益更新を見込むことが好感された。化粧品事業が業績を牽引するほか、コスメタリー事業なども堅調に推移するとしている。同時に、年間配当を126円にすると発表しており、前期110円から16円の増配となる予定だ。なお、17年3月期連結決算は売上高2667億6200万円(前の期比9.6%増)、営業利益391億6000万円(同13.1%増)、最終利益216億5700万円(同16.1%増)だった。

■コネクシオ <9422>  1,795円  +88 円 (+5.2%)  本日終値
 28日に決算を発表。「今期経常は1%増で6期連続最高益、前期配当を4円増額・今期は9円増配へ」が好感された。コネクシオ <9422> が4月28日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期の経常利益(非連結)は前の期比8.1%増の100億円になり、18年3月期は前期比0.5%増の101億円とほぼ横ばいを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を52円→56円(前の期は48円)に増額し、今期も前期比9円増の65円に増配する方針とした。
  ⇒⇒コネクシオの詳しい業績推移表を見る

■スクリン <7735>  8,480円  +390 円 (+4.8%)  本日終値
 SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置メーカーへの買いが際立っている。ビッグデータ普及に伴うデータセンターの増設や、ハイエンド機種への需要シフトが続くスマートフォン、電装化で電子デバイス点数が急増している自動車向けなどがかつてない追い風となり、半導体業界は超繁忙期にある。つれて半導体製造装置の需要拡大も顕著となっている。前週末28日に発表した東京エレクトロン<8035>の決算では、エッチング装置の需要好調などを背景に過去最高純益を更新した17年3月期に続き、18年3月期は4割強の増益を見込むなど業績拡大が加速する見通しとなった。これを受けて、東エレクは急騰したが、ウエハー洗浄装置を手掛けるスクリーンや切断・研削装置などを手掛けるディスコにも決算発表を目前に控え連想買いが流入している。

■アップル <2788>  379円  +80 円 (+26.8%) ストップ高   本日終値
 アップルインターナショナル<2788>はストップ高。同社は東南アジア向け中古車輸出を主力とするが、前週末28日取引終了後に、いすゞ自動車<7202>と資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり短期資金の流入が加速した。いすゞを引受先とする138万株の第三者割当増資(発行価格は291円)を実施する予定で、調達資金は新規出店などに充当、業容拡大への期待が膨らんでいる。

■シンデン・ハイテックス <3131>  2,881円  +500 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 4月28日、シンデン・ハイテックス <3131> [JQ]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の3億7000万円→5億0200万円に35.7%上方修正。増益率が2.2倍→3.0倍に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。上期に不調だった液晶ビジネスが下期に回復したことや、仕入先の生産期間短縮に伴う顧客への前倒し納入により、売上高が従来予想を4.6%上振れたことが寄与。一部ビジネスの収益性の改善や為替変動も利益の押し上げ要因となった。業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の55円→90円(前の期は40円)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けた。株価は500円ストップ高まで上昇し、年初来高値を更新した。

●ストップ高銘柄
 UMNファーマ <4585>  336円  +80 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値
 宇野澤組鐵工所 <6396>  234円  +50 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値
 ケアサービス <2425>  2,710円  +500 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 など、16銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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