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【市況】明日の株式相場見通し=大型連休前に持ち高整理の売り、前半のピーク迎える決算に関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(28日)の東京株式市場は、大型連休入りを前にして持ち高を整理する動きが活発化することが予想されるため、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は続落が予想される。来週の営業日は連休谷間の2日間に限定される上に、その間も休暇を取る投資家も多いことから、いったん持ち高を減少させる姿勢が目立ちそうだ。

 市場関係者からは「あすは3月期決算企業の業績発表が前半のピークを迎える。これまでのところ、決算や業績見通しに対する市場の反応は、総じて穏当な受けとめとなっているようだ。その背景には、円相場が1ドル=111円台の推移となってきたことがある。あす、業績見通しを発表する自動車、電機など輸出関連の主力企業の想定為替レートと、利益見通しによって、今回の決算発表の方向性がある程度見えてきそうだ」との見方が出ていた。

 27日の東京株式市場は、利益確定売り優勢の展開。ただ、日経平均株価の下げ幅は限定的で、値上がり銘柄数が値下がりを大きく上回る展開となった。日経平均株価終値は、前日比37円56銭安の1万9251円87銭と5日ぶり小幅反落した。

 日程面では、3月の鉱工業生産指数速報・消費者物価指数・家計調査・有効求人倍率・完全失業率・新設住宅着工戸数に注目。海外では、米1~3月期の国内総生産(GDP)速報値、英1~3月期のGDP速報値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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