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【市況】26日の米国市場ダイジェスト:ダウは21ドル安、減税案発表後は利益確定の売り

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは21ドル安、減税案発表後は利益確定の売り

NYダウ       ナスダック
終値:20975.09   終値:6025.23
前日比:-21.03   前日比:-0.27
始値:21009.95   始値:6028.12
高値:21070.90   高値:6040.90
安値:20972.27   安値:6021.72




26日の米国株式相場は下落。ダウ平均は21.03ドル安の20975.09、ナスダックは0.27ポイント安の6025.23で取引を終了した。朝方は税制改革案の発表を控えて小動き。複数の主要企業決算が堅調な内容となったが、連日の株価上昇を受けた利益確定の動きから、総じて上値の重い展開となった。注目の税制改革案は、個人の税率区分を3段階とし、最高税率を35%に引き下げたほか、法人税率も15%に引き下げたが、概ね予想通りの内容で相場への影響は限られ、引けにかけて下落した。セクター別では、電気通信サービスや消費者・サービスが上昇する一方で家庭用品・パーソナル用品や商業・専門サービスが下落した。

自動車大手のフィアット・クライスラー(FCAU)は、営業利益が予想を上回る決算を発表し、大幅上昇。短文投稿サイトのツイッター(TWTR)も、月間利用者数が予想以上に増加するなど好決算を受け、上昇。医療保険のアンセム(ANTM)、ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)、アルミ応用製品のアルコニック(ARNC)なども、決算内容が好感され、堅調推移。一方で、鉄鋼大手のUSスチール(X)は決算が予想を下振れ、通期見通しを引き下げたことから、26%超の大幅下落。航空機のボーイング(BA)は決算内容が嫌気され、売られた。

決済サービスのペイパル(PYPL)はマーケット終了後に1-3月期決算を発表、売上高、調整後一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル反落、米税制改革案に対する懐疑的な見方も

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円78銭まで上昇後、110円88銭へ反落し、111円06銭で引けた。米国のトランプ政権の税制改革案の発表に向けて期待感が強まりドル買い、円売りが優勢となった。その後、経済チームの発表を受けた利食い売りや税制改革案は具体性に欠けるとの失望感が広がり、ドル売り、円の買戻しに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは、1.0856ドルへ下落後、1.0912ドルまで反発し、1.0905ドルで引けた。ユーロ・円は、121円68銭へ上昇後、120円92銭へ反落。ポンド・ドルは、1.2808ドルから1.2863ドルまで上昇した。ドル・スイスは、0.9969フランへ上昇後、0.9929フランまで反落した。


■NY原油:小幅高で49.62ドル、原油在庫の減少を材料視

NY原油先物6月限は小幅高(NYMEX原油6月限終値:49.62 ↑0.06)。前日比+0.06ドルの49.62ドルで取引を終えた。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で、国内原油在庫が3週連続で減少していたことが材料視された。原油在庫の減少は予想通り。ただし、米国株高が一服したことやガソリン在庫は予想以上に増加したことから、やや上げ渋った。チャートでは、100日移動平均線(51.79ドル水準)を大幅に下回る状態が続いている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.89ドル -0.09ドル(-0.38%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.37ドル +0.10ドル(+0.23%)
ゴールドマン・サックス(GS)226.20ドル -0.43ドル(-0.19%)
インテル(INTC)      36.93ドル +0.06ドル(+0.16%)
アップル(AAPL)      143.68ドル -0.85ドル(-0.59%)
アルファベット(GOOG)   871.73ドル -0.57ドル(-0.07%)
フェイスブック(FB)    146.56ドル +0.07ドル(+0.05%)
キャタピラー(CAT)     104.66ドル +0.24ドル(+0.23%)
アルコア(AA)       36.45ドル -0.04ドル(-0.11%)
ウォルマート(WMT)     75.43ドル +0.38ドル(+0.51%)
スプリント(S)       8.91ドル -0.04ドル(-0.45%)

《SK》

 提供:フィスコ

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