【市況】26日の香港市場概況:ハンセン0.5%高と3日続伸、カジノ株に買い
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
26日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比122.49ポイント(0.50%)高の24578.43ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が45.56ポイント(0.44%)高の10317.63ポイントとそろって3日続伸した。ハンセン指数は年初来の高値に接近している。売買代金は前日をやや上回る786億2500万香港ドルだった(25日は769億4600万香港ドル)。
米株高が追い風。米国で大型減税に対する期待感が強まるなか、昨夜のNYダウが大幅続伸したことを好感した。安寄りした本土株がプラス圏に浮上したことも、買い安心感につながっている。主要企業の四半期業績発表が進み、好決算を明らかにする企業が相次いだこともポジティブだ。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノ株の上げが目立つ。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.7%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.7%高で引けた。同業の永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が今年1~3月期業績の3割増益を発表。予想を上回ったことが業界全体の支援材料となっている。永利澳門株は4.0%値上がりした。
そのほか業績動向を手がかりにした値動きでは、原子力発電で中国最大手の中国広核電力(CGNパワー:1816/HK)が1.3%高。7割増益を受けて買いが先行した。
業種別では、H株保険セクターがしっかり。中国人民財産保険(2328/HK)が3.0%、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.1%、新華人寿保険(1336/HK)が1.8%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.5%、中国人民保険集団(1339/HK)が1.3%ずつ値を上げた。保険各社の第1四半期業績は好調??とするブローカー予想が流れている。保険料収入は安定的に伸び、運用収益も足元で改善していると予想された。
本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.20%高の3140.85ポイントで取引を終えた。年金資金の流入が追い風。北京や上海など中国の7省市では、すでに新規定に基づく養老保険基金(年金基金)の運用がスタートした。金融株が相場けん引。新都市開発の関連銘柄を物色する動きも続いた。
【亜州IR】
《SK》
提供:フィスコ