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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三洋貿易、キヤノン電、エムスリー

三洋貿易 <日足> 「株探」多機能チャートより
■三洋貿易 <3176>  2,071円  +257 円 (+14.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 25日、三洋貿易 <3176> が17年9月期上期(16年10月-17年3月)の連結経常利益を従来予想の19.5億円→29.7億円に52.3%上方修正。従来の17.9%減益予想から一転して25.0%増益を見込み、4期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ゴム関連商品や自動車用部品、機械資材関連の販売が想定以上に伸びたことが寄与。併せて上期増額分を下回る形で、通期の連結経常利益も従来予想の43.5億円→49.5億円に13.8%上方修正。従来の8期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→58円(前期は49円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが9.3倍→8.1倍に低下する一方、配当利回りが3.2%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■キヤノン電子 <7739>  2,042円  +249 円 (+13.9%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 25日、キヤノン電子 <7739> が決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比2.0倍の29.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。レーザースキャナーユニットの新製品などの販売が伸び、コンポーネント部門の収益が拡大したことが寄与。原価低減や生産性向上に加え、円安による為替差損の減少も大幅増益に貢献した。

■ラクス <3923>  1,920円  +196 円 (+11.4%)  本日終値
 ラクス<3923>が大幅続伸し上場来高値を更新した。25日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の49億300万円から49億3000万円(前の期比20.9%増)へ、営業利益が8億7900万円から9億6600万円(同23.2%増)へ、純利益が6億4600万円から7億2400万円(同37.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。次期主力サービスの「楽楽精算」を中心としたクラウド事業全体が好調に推移していることから売上高が計画を上回ったほか、今年5月の本社移転に関して居抜きでの退去が可能になったことで、既存オフィスにおける原状回復費用の計上が不要になったことや、広告宣伝費の計上時期が一部変更となったことなどが要因としている。

■オービック <4684>  5,960円  +420 円 (+7.6%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 オービック<4684>が3連騰で新値追い。同社は25日取引終了後に、18年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益見通しを300億円(前期比7.7%増)としたほか、年間配当計画を前期比5円増配の95円としていることが好感されたようだ。売上高予想は650億円(同5.8%増)。景気回復に伴うシステム投資需要の増加を見込むとともに、クラウドコンピューティングビジネスの推進などで顧客満足度の向上を図るとしている。

■IHI <7013>  379円  +25 円 (+7.1%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 IHI<7013>が急伸。25日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の380億円から460億円(前の期比2.1倍)へ、最終損益が収支均衡から50億円の黒字(同3.3倍)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが株価を押し上げた。資源・エネルギー・環境事業が想定を下回ったことから、売上高は1兆5000億円から1兆4900億円(同3.2%減)へ下振れたが、シールド、車両過給機、民間向け航空エンジン事業での採算改善や販管費の削減などが寄与し、営業利益は計画を上振れたとしている。また最終損益は、F-LNG・海洋構造物事業にかかわる事業構造改革費用および納入済みボイラ設備にかかる和解関連費用を特別損失に計上することから、収支均衡を見込んでいたが、固定資産売却益を特別利益に計上したことなどで計画を上振れたとしている。

■エムスリー <2413>  2,966円  +171 円 (+6.1%)  本日終値
 26日、エムスリー <2413> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年3月期の連結税引き前利益は前の期比25.1%増の249億円で着地。続く18年3月期も前期比16.2%増の290億円に伸び、17期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。前期は製薬会社向けに医薬品情報サイトの利用が拡大したほか、医師向け人材紹介サービスが伸びた。また、治験プロジェクトが順調に進み、治験支援事業の収益も拡大した。今期も医薬品ポータル事業や治験事業の好調継続で2ケタ増収増益を見込む。

■KOA <6999>  1,848円  +103 円 (+5.9%)  本日終値
 KOA <6999> が6連騰し、連日で年初来高値を更新した。株価は2007年2月以来、約10年ぶりの高値圏に浮上。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で同社の投資判断「オーバーウエート(強気)」を継続し、目標株価を1600円→2050円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、17年3月期第4四半期(1-3月)決算で固定抵抗器需要の力強い回復を確認したと報告。車載向けや産機向けは安定した需要に支えられ、18年3月期も安定した四半期業績を刻む可能性が高いとしている。同証券では、18年3月期の連結営業利益を40億円→52億円、19年3月期を44億円→60億円にそれぞれ上方修正した。

■クルーズ <2138>  3,500円  +190 円 (+5.7%)  本日終値
 クルーズ<2138>は大幅高。同社は25日取引終了後に、インターネットを利用した航空券手配などを手掛けるトラベルオンライン(東京都渋谷区)の全株式を取得し、子会社化すると発表。これが材料視されているようだ。トラベルオンラインの子会社化は、第2・第3の事業の柱の創出を目指した新規事業投資の一環。これを機に、グループとしてオンライントラベル事業に参入する。なお、株式譲渡実行日は5月24日を予定している。

■神戸物産 <3038>  4,300円  +200 円 (+4.9%)  本日終値
 25日、神戸物産 <3038> が月次売上動向を発表。3月既存店売上高は前年同月比5.4%増と、今期に入り5ヵ月連続で前年実績を上回ったことが買い材料。昨年11月の8.0%に次ぐ高い伸び率となったことが好感された。3月1日から実施している「円安だけど還元SALE」が奏功し、客数が伸びたことが寄与した。同SALEは今月30日まで開催する予定としている。

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