【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):コメリ、東エレク、ツガミ
コメリ <日足> 「株探」多機能チャートより
コメリ<8218>が8日続伸。25日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想で、売上高3490億円(前の期比5.9%増)、営業利益182億円(同9.1%増)、純利益111億円(同0.8%増)と、市場予想の170億円強を上回る増収増益を見込んでいることが好感された。過去最大規模の既存店改装を予定しているほか、30店舗の新規出店で過去最大の売り場面積の増加を見込んでいることが寄与する。また、商品のマス化によるEDLP(エブリデイ・ロー・プライス)の強化やPB商品の拡販、ローコストオペレーションの徹底などを図り、業績拡大を図るとしている。なお、17年3月期決算は、売上高3295億8800万円(前の期比1.6%増)、営業利益166億8900万円(同6.9%減)、純利益110億1700万円(同14.9%増)だった。
■東京エレクトロン <8035> 13,020円 +320 円 (+2.5%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が軒並み高に買われたほか、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体シリコンウエハーメーカーも上昇、関東電化工業<4047>や、東京応化工業<4186>など半導体ガスや素材を手掛ける企業にも幅広く物色人気が及んだ。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに大幅上昇、特にハイテク株構成比率の高いナスダック指数は過去最高値を更新している。そのなか、インテルやアプライドマテリアルズをはじめ、エヌビディア、ザイリンクスといった半導体関連株が軒並み高に買われ、半導体の設計・製造・流通・販売を手掛ける銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2000年以降の最高値に買われている。世界的な半導体需要の拡大を背景に、国内の半導体関連株への注目度も一段と高まっており、再び総花的な上昇局面に入った。
■ポケットカード <8519> 685円 +16 円 (+2.4%) 本日終値
ポケットカード<8519>が続伸し、年初来高値を更新。東海東京調査センターが25日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を705円から920円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。「ファミマTカード」の利用拡大が成長ドライバーとなっており、18年2月期はサークルKサンクスのファミリーマートブランドへの転換がピークを迎え、新規カード会員の獲得増加が注目されるとして、会社予想営業利益53億円に対して同センターでは57億円を予想。また、19年2月期については、会員獲得費用のピークアウトやファミマTカードの有効会員数の増加に伴うショッピングリボ収益の増加、既存カードにおけるキャッシング収益の減少ペースの鈍化、過払い利息返還関連費用の減少などで、営業利益78億円と大幅増益を見込んでいる。
■日本新薬 <4516> 5,870円 +110 円 (+1.9%) 本日終値
日本新薬<4516>が堅調。25日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、売上高が従来予想の955億円から990億円(前の期比17.6%増)へ、営業利益が135億円から155億円(同81.3%増)へ、純利益が90億円から119億円(同87.7%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。国内医薬品や導出自社創薬品ウプトラビの海外売り上げに伴うロイヤルティー収入が伸長したほか、原薬売り上げなどが寄与し売上高・利益を押し上げたとしている。
■ツガミ <6101> 837円 +15 円 (+1.8%) 本日終値
ツガミ<6101>、オークマ<6103>、DMG森精機<6141>、アマダホールディングス<6113>など工作機械株が軒並み高、上値追い態勢を強めている。世界的な景況感の回復を背景に企業の設備投資需要が盛り上がりをみせている。特に半導体や有機ELなどの製造現場での投資需要が旺盛で、機械メーカーへの見直し買いが加速している。スマートフォン関連では新たなハイエンド機種の発売などを背景に、中国向けに旺盛な需要が春節前から継続しているほか、自動車向けも高水準。いずれも年初来高値水準に届いておらず、依然として出遅れ感がある。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,071.5円 +19 円 (+1.8%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、日本海洋掘削<1606>など資源関連株が高い。ここ下落基調にあった原油市況だが、前日のWTI原油先物価格は33セント高の49ドル56セントと7日ぶりに反発。前日の米国株市場ではシェブロンが4日続伸で底値離脱の動きを強めたほか、エクソンモービルも底入れの兆しにある。これに歩調を合わせるように、東京市場でもここ下値模索局面にあった資源関連の底値を拾う動きが出ている。
■gumi <3903> 1,047円 +18 円 (+1.8%) 本日終値
gumi<3903>は続伸。25日の取引終了後、バーチャルリアリティ(VR)事業を分割し、新子会社「gumi VR」を6月12日に設立すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同社では、VR事業を今後の成長基盤の一つと位置づけており、「Tokyo VR Startups」「Seoul VR Startups」「Nordic VR Startups」「Venture Reality Fund」を通じた投資を行うとともに、「よむネコ」によるVRコンテンツの開発を行っている。新会社は、これらのVRに関するハードウエアやソフトウエアおよびコンテンツの開発や、投資事業などを継承する予定で、経営責任の明確化や経営判断の迅速化、投資効率の最大化を実現させることで、VR事業のさらなる加速を図る方針のようだ。
■ユーグレナ <2931> 1,172円 +3 円 (+0.3%) 本日終値
ユーグレナ<2931>は続伸。25日の取引終了後、同社が進めている国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画が、横浜市の「横浜市企業立地等促進特定地域における支援措置に関する条例(企業立地促進条例)」の対象事業に認定されたと発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社では、横浜市鶴見区の旭硝子<5201>の京浜工場内にバイオジェット・ディーゼル燃料製造の実証プラントの新設を計画しているが、今回、「企業立地促進条例」の対象事業に認定されたことで、家屋・設備への投資額に対する補助金(対象となる投資額の12%)および固定資産税・都市計画税の軽減といった支援を受けられるとしている。
■セメダイン <4999> 648円 +100 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値
セメダイン<4999>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)はきょう、自動車など輸送機器の抜本的な軽量化を目指した材料開発プロジェクトで、新たに2つの研究開発テーマを採択したと発表。そのうちのひとつ「構造材料用接着技術の開発」の委託先とされていることが材料視されたようだ。「構造材料用接着技術の開発」の事業予算は10億円が予定されており、今年度から22年度にかけて研究開発が行われる。
●ストップ高銘柄
ケアサービス <2425> 1,621円 +300 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
夢展望 <3185> 882円 +150 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
野村マイクロ <6254> 889円 +150 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
JMACS <5817> 950円 +150 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
ETFSパラ <1675> 6,850円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース