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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:協和キリン、イオンファン、KOA

協和キリン <日足> 「株探」多機能チャートより
■協和発酵キリン <4151>  1,853円  +128 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 協和発酵キリン<4151>が3連騰となり、年初来高値を更新した。同社はきょう、欧州子会社や米社と実施した成人X染色体遺伝性低リン血症(XLH)を対象とした完全ヒトモノクローナル抗体「burosumab(KRN23)」の第3相臨床試験の結果を発表。主要評価項目を達成したとしていることが買い手掛かりとなっているようだ。有効性に関する結果では、burosumab投与群での関節のこわばりの改善は統計学的に有意と判断され、運動機能と痛みについては改善傾向がみられたとしている。なお現在、14人の成人XLH患者を対象に、XLHにみられる病理学的変化である骨軟化症の改善の評価を目的に、骨生検の実施を伴うオープンラベルの骨評価第3相臨床試験を別途実施しているという。

■イオンファンタジー <4343>  2,790円  +191 円 (+7.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 イオンファンタジー<4343>が急反発。18日の取引終了後に発表した3月度の営業概況で、国内事業の既存店売上高が前年同月比10.4%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。商品売り上げが同6.6%増と昨年9月以降の好調を継続したほか、遊戯機械売り上げが10.7%増、遊戯施設売り上げが同9.9%増と好調だった。なお、曜日調整後の既存店売上高は同10.2%増となり、13カ月連続で前年を上回っている。

■KOA <6999>  1,494円  +85 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付でKOA <6999> の投資判断を「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を1270円→1600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、電動車両化やエレクトロニクス制御の拡大を背景に、車載向け固定抵抗器が成長路線に入ったと評価。また、一般産機向けや白物家電向けなども含め、レガシー製品の需要が幅広い領域に渡って回復してきたことも今後の業績好転を支えると指摘している。同証券では、18年3月期の連結営業利益を32億円→40億円、19年3月期を36億円→44億円にそれぞれ上方修正した。なお、為替前提は1ドル=110円に設定している。

■アイフル <8515>  337円  +17 円 (+5.3%)  11:30現在
 アイフル<8515>が続伸。底値模索が続いていたが、前週末14日と週明け17日に“並び赤”と称される連続陽線を示現、翌18日にマドを開けて買われ底入れ反騰を明示している。ここ日米ともに長期金利が低下傾向にあり、国内では10年債利回りが直近0.00%に下落している。政府は日銀の次期審議委員に「リフレ派」の片岡剛士氏を提示、政策委員会は一段とハト派色が強まるとの見方が強まっている。同社などノンバンクセクターは金融緩和効果が調達資金コストの低下という分かりやすい収益面の追い風となることから、株価に浮揚効果を与えている。

■ジーエヌアイグループ <2160>  732円  +32 円 (+4.6%)  11:30現在
 18日、ジーエヌアイ <2160> [東証M]が米子会社を通じて、バークレイ・アドバンスド・バイオマテリアル(BAB社)を7月に買収すると発表したことが買い材料視された。BAB社は人口セラミックやコラーゲン、移植組織など一連の生体材料(代替骨)の開発を手掛けている。16年12月期の売上高は16.6億円、最終利益は6.7億円だった。同社はBAB社が新設する子会社株式の70%を約65億円で取得し、連結子会社化する。買収により、生体材料の開発・販売事業へ進出し業容拡大を図るほか、財務基盤の強化にもつなげる考えだ。今回の買収を踏まえ、17年12月期の連結税引き前損益を従来予想の1900万円の赤字→2億6600万円の黒字に上方修正。従来の赤字予想から一転して黒字に浮上する見通しとなった。黒字化は2007年の上場以来初となる。

■かどや製油 <2612>  5,450円  +180 円 (+3.4%)  11:30現在
 18日、かどや製油 <2612> が配当修正を発表。17年3月期の期末一括配当を従来計画の110円→115円(前の期は60円)に増額修正したことが買い材料視された。業績好調や最終利益の40%をメドとする配当性向を踏まえ、株主への利益還元を増やす。同社は1月30日に前期最終利益を4期ぶり最高益に上方修正するとともに配当も40円増額していた。今回さらに増額したことで積極的な株主還元姿勢を評価する買いが向かった。

■ダブル・スコープ <6619>  1,506円  +48 円 (+3.3%)  11:30現在
 ダブル・スコープ<6619>が3日続伸、全般軟調相場のなか上値指向を明示している。韓国に生産拠点を有することで、地政学リスクが意識され4月初旬から中旬にかけて株価は大幅な調整をみせた。しかし、1300~1400円のゾーンでは引けにかけ買いが厚くなる陽線が目立ち、ここ数日は売り物も枯れて出直り急となっている。リチウムイオン電池用セパレーターの専業メーカーでコスト競争力の強さが特長。車載用リチウムイオン電池市場の拡大が加速するなか、同社は中国、米国のほか、今後欧州需要を取り込むことが予想され生産設備増強を急いでいる。

■ウエルシア <3141>  3,540円  +70 円 (+2.0%)  11:30現在
 ウエルシアホールディングス<3141>が反発。同社は18日、東北地方を地盤とする同業でドラッグストア64店舗を運営する丸大サクラヰ薬局の全株式を6月1日付で取得し子会社化することを発表、これが株価を刺激している。取得価額は145億円。この買収により、手薄だった東北地方での展開力に厚みが増すことになり、業容拡大に期待した買いを誘っている。

■サイゼリヤ <7581>  3,105円  +60 円 (+2.0%)  11:30現在
 サイゼリヤ <7581> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。株価は2002年6月以来、約14年10ヵ月ぶりの高値圏となる3150円まで上昇する場面があった。同社が12日大引け後に発表した17年8月期上期決算と通期業績の増額修正を評価する買いが続いている。17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益は前年同期比48.5%増の50億円に拡大し、従来予想の37億円を上回って着地した。消費者の節約志向を追い風に客数が増加し、国内既存店売上高が好調だった。円高による原材料価格の低下に加え、中国における税制変更の影響も利益拡大の要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の95億円→115億円に21.1%上方修正。増益率が4.0%増→25.9%増に拡大する見通しとなった。

■三井ホーム <1868>  625円  +8 円 (+1.3%)  11:30現在
 18日、三井ホーム <1868> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の41億円→50億円に22.0%上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して10.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。売上は計画を若干下回ったものの、新築事業の利益率改善や販管費の減少などが利益を押し上げた。

■任天堂 <7974>  27,000円  +285 円 (+1.1%)  11:30現在
 任天堂<7974>は4日続伸。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が絶好調、国内では発売1カ月で60万台を突破、米国でも3月中に売り上げ台数90万台を達成しており、これを背景に見直し買いが進んでいる。海外情勢の影響を受けにくい独自の成長シナリオを持つゲーム関連株に物色の矛先が向いているが、その中心軸を担うのが同社株だ。ホシデン<6804>、Hamee<3134>、ハピネット<7552>、エレコム<6750>、ディー・エヌ・エー<2432>など“任天堂関連株”に位置づけられる銘柄にも軒並み物色人気が波及している。

■オリエンタルランド <4661>  6,547円  +60 円 (+0.9%)  11:30現在
 オリエンタルランド<4661>が3日続伸。同社は18日取引終了後、2018年に開園35周年を迎える東京ディズニーリゾートについて、アニバーサリーイベントを来年4月15日から開催すると発表し、業績寄与への期待感から買われている。アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration!”」は、19年3月25日まで開催予定。期間中の2つのパークでは、新しい夢の始まりを盛大に祝う年として、色とりどりのリボンなど祝祭感あふれる装飾が施されるという。また、18年の35周年イベントを機に、19年の東京ディズニーシーの新アトラクション「ソアリン(仮称)」のオープンや、20年の東京ディズニーランド大規模開発エリアオープンといった、注目度の高いイベントが計画されている。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,270円  -82.5 円 (-3.5%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 ヤマトホールディングス<9064>は反落。18日の取引終了後、集計中の17年3月期の連結業績について、営業利益が従来予想の580億円から340億円(前の期比50.4%減)へ、純利益が340億円から190億円(同51.8%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。今年2月からヤマト運輸のセールスドライバーを中心に労働時間の実態を調査し新たに認識した労働時間に対して、いわゆる未払い残業代を一時金として支払うことが要因。また、外部委託コストを中心とした費用が大きく増加していることも利益を圧迫したという。なお、売上高は1兆4600億円(同3.1%増)の従来予想を据え置いた。

■トヨタ自動車 <7203>  5,701円  -56 円 (-1.0%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株は売り物に押されている。北朝鮮問題に伴う北東アジア情勢の緊迫化やトランプ米大統領の打ち出す大型減税政策などに対する不透明感から、リスクオフの流れが再燃、英国のメイ首相が突如6月に総選挙を実施すると表明したことも波紋を広げており、外国為替市場では1ドル=108円台半ばへと再び円高が進行、これが輸出採算悪化につながる自動車株にはマイナス材料として作用している。一方、株価面では調整が続いていたこともあって底値感も台頭、押し目に買い向かう動きも観測され、下げ幅は限定的となっている。

■カーディナル <7855>  851円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 カーディナル <7855> [JQG]が連日ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。昨日、日経新聞が18日付朝刊で「コンビニ全店でセルフレジ導入」と報じたのに続き、同日、コンビニ5社(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、ニューデイズ)が経済産業省主導のもと、「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」を策定し、2025年までに全ての商品にRFID(電子タグ)を貼付することで合意したと発表。同社は中期経営計画でRFIDの強化を打ち出しており、関連銘柄として思惑買いが殺到している。

●ストップ高銘柄
 カーディナル <7855>  851円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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