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【市況】東京株式(大引け)=63円高、米株急反発と円高一服を受け続伸

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 18日の東京株式市場は、米株高や為替の円高一服を受けて日経平均株価は上値指向となった。ただ、買い一巡後は上値の重さも意識された。

 大引けの日経平均株価は前日比63円33銭高の1万8418円59銭と続伸。東証1部の売買高概算は15億7522万株、売買代金概算は1兆7744億9000万円。値上がり銘柄数は1494、対して値下がり銘柄数は415、変わらずは106銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが180ドルを超える上昇をみせたことや、外国為替市場で1ドル=109円台に入るなど円安に振れたことを好感する買いが優勢となった。日経平均は寄り後すぐに200円高近くまで上昇、幅広い銘柄にリスクを取る動きが強まったが、その後は上値も重くなり、後場寄りには前日終値近辺まで水準を切り下げる場面もあった。北朝鮮を巡る朝鮮半島の軍事的緊張や、きょう初会合となった麻生副首相とペンス米副大統領が出席する日米経済対話の動向を見極めたいとの思惑などが、積極的な買いを手控えさせる要因となった。もっとも売り急ぐ動きもみられず、後場後半は持ち直す展開に。ここ調整色の強かった銀行やノンバンクなど金融セクターが買われ、全般地合い改善に貢献した。全体の74%の銘柄が上昇したが、売買代金は1兆8000億円弱と低調が続いている。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が上値追い継続。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。ソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。昭和電工<4004>が買われ、アルテック<9972>も物色人気となった。enish<3667>はストップ高。北の達人コーポレーション<2930>、KLab<3656>も値を飛ばした。いちご<2337>も買われた。

 半面、アサヒグループホールディングス<2502>が軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、楽天<4755>も冴えない。マルハニチロ<1333>が急落、ローツェ<6323>も利益確定売りに値を下げた。イオンフィナンシャルサービス<8570>、IDOM<7599>の下げも目立つ。ヤクルト本社<2267>、森永製菓<2201>なども売られた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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