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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アルプス、郵船、enish

アルプス <日足> 「株探」多機能チャートより
■アルプス電気 <6770>  2,898円  +14 円 (+0.5%)  本日終値
 アルプス電気<6770>が反発。同社は17日、宮城県大崎市にある北原工場の敷地内に100億円を投じて新工場を建設すると発表。生産能力増強による業績への寄与などが期待されたようだ。新工場の建設は、電子部品の生産基盤の維持・拡大、および将来に向けた国内基幹工場としての機能拡充を図ることが主な目的。当面の生産品目はスマートフォンなどモバイル機器向け、車載向け電子部品で、将来的には今後需要拡大が見込まれるエネルギー、ヘルスケア、インダストリー市場向けの製品、およびIoT関連製品の生産などへの活用を検討しているという。なお、新工場の建設は今年9月から開始し、18年10月の稼働開始を予定している。

■日本郵船 <9101>  225円  +1 円 (+0.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>、NSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>など海運株が軒並み上昇した。前日発表された中国の1~3月GDPは前年同期比6.9%増と好調で市場コンセンサスも上回った。海運市況の動向は中国経済の影響が大きいが、ここ中国景気の減速懸念が後退しており、海運株には追い風が意識される環境となってきた。また、鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が、直近は再び上昇基調にあり、3月末以来となる1300回復が目前となっていることも株価にポジティブに作用している。

■東京エレクトロン <8035>  11,565円  +40 円 (+0.4%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置株やSUMCO<3436>、信越化学工業<4063>などシリコンウエハーメーカーに物色資金が流入、ここ調整色をみせていた半導体関連が一斉高に買われた。スマートフォンや自動車など高機能化が進むなか、半導体は構造的な需要拡大に加え、シクリカル分野での回復も加わっており、見直し買いの動きが出ている。きょうは、為替の円高一服が追い風となっているほか、前日の米国株式市場ではリスク選好の流れが復活し、インテルやマイクロソフト、エヌビディア、ザイリンクスなど半導体セクターが軒並み上昇しており、フィラデルフィア半導体株指数も5日ぶりに反発、この流れが東京市場にも波及している。

■富士通コンポーネント <6719>  393円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 17日、富士通コンポーネント <6719> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の3.7億円→7.1億円に91.9%上方修正。従来の27.7%減益予想から一転して38.7%増益見通しとなったことが買い材料視された。車載向けを中心に主力のリレーやタッチパネルの販売が堅調に推移する中、円安進行で為替差損が減少したことが利益を押し上げた。前日終値ベースの予想PERが21.8倍→10.0倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ケアサービス <2425>  1,660円  +250 円 (+17.7%) 一時ストップ高   本日終値
 17日、東証が18日売買分からケアサービス <2425> [JQG]に対する信用取引の臨時措置(委託保証金率を70%以上[うち現金40%以上]とする)を解除すると発表したことが買い材料。日証金も増担保金徴収措置の解除を発表しており、信用規制の解除により、資金流入の活発化を期待する買いが向かった。

■メディア工房 <3815>  550円  +80 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 17日、メディア工房 <3815> [東証M]が発行済み株式数(自社株を除く)の4.61%にあたる50万株(金額で2.8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は4月18日から5月19日まで。同時に子会社ルイスファクトリーがセカンダリー事業の第2弾として、ファンタジーRPG「バハムートブレイブ」の運営業務をオルトプラス <3672> から譲り受け、5月1日より運営すると発表したことも支援材料となった。

■enish <3667>  734円  +100 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 enish<3667>がストップ高。同社はスマートフォン向けゲームを手掛け、直近のゲーム関連株人気に乗っている。市場では「直接的な材料は出ていないもようだが、乙女ゲーム関連として投機資金の注目度は高く、時価総額が50億円強の小型株で値動きの速さに着目したデイトレの物色ターゲットとなっている」(国内大手ネット証券)という。業績低迷が続き機関投資家が保有していないことも戻り売り圧力の乏しさにつながっている。ただ、空売りを誘いながら踏み上げる需給先行の相場であることは否めない。「店内の動向を見る限り、超短期筋による回転売買が実態」(同)としており、反動安のリスクも指摘されている。

■イントラスト <7191>  810円  +104 円 (+14.7%) 一時ストップ高   本日終値
 イントラスト<7191>が急伸。同社はきょう、医療費用保証商品「虹」の導入先の開拓でJALUX<2729>と連携すると発表。これが材料視されているようだ。「虹」は、大手損害保険会社と共同開発した商品。この商品は、入院患者から保証料を受領し、イントラストが連帯保証人となることで、万一、入院患者が入院費用を滞納した場合でも、イントラストが医療機関に立て替え払いする仕組みとなっている。

●ストップ高銘柄
 MIEコーポレーション <3442>  103円  +30 円 (+41.1%) ストップ高   本日終値
 黒谷 <3168>  850円  +150 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  701円  +100 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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