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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、米株高や円安で買い先行も上値重い (4月18日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18497.38
高値  18547.46(09:09)
安値  18362.73(12:38)
大引け 18418.59(前日比 +63.33 、 +0.35% )

売買高  15億7522万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆7744億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、NYダウ急反発と円高一服を好感
 2.朝方200円高近くまで上昇するも、その後は伸び悩む
 3.北朝鮮問題に加え「日米経済対話」を見極めたいとの思惑も
 4.メガバンクなど金融株など中心に買われ、全体の74%の銘柄が上昇
 5.売買代金は1兆8000億円弱と前日に続いて低調

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは183ドル高と4日ぶりに急反発。地政学リスクの後退や本格化する米主要企業の決算への期待から買いが優勢だった。

 東京市場では、米株高や為替の円高一服を受けて日経平均株価は上値指向となった。ただ、買い一巡後は上値の重さも意識された。

 18日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが180ドルを超える上昇をみせたことや、外国為替市場で1ドル=109円台に入るなど円安に振れたことを好感する買いが優勢となった。日経平均は寄り後すぐに200円高近くまで上昇、幅広い銘柄にリスクを取る動きが強まったが、その後は上値が重くなり、後場寄りには前日終値近辺まで水準を切り下げる場面もあった。北朝鮮を巡る朝鮮半島の軍事的緊張や、きょう初会合となった麻生副首相とペンス米副大統領が出席する日米経済対話の動向を見極めたいとの思惑などが、積極的な買いを手控えさせる要因となった。もっとも売り急ぐ動きもみられず、後場後半は持ち直す展開に。ここ調整色の強かった銀行やノンバンクなど金融セクターが買われ、全般地合い改善に貢献した。全体の74%の銘柄が上昇したが、売買代金は1兆8000億円弱と低調が続いている。

 個別では、売買代金トップの任天堂<7974>が上値追い継続。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクもしっかり。ソフトバンクグループ<9984>も堅調だった。昭和電工<4004>が買われ、アルテック<9972>も物色人気となった。enish<3667>はストップ高。北の達人コーポレーション<2930>、KLab<3656>も値を飛ばした。いちご<2337>も買われた。
 半面、アサヒグループホールディングス<2502>が軟調、セブン&アイ・ホールディングス<3382>、楽天<4755>も冴えない。マルハニチロ<1333>が急落、ローツェ<6323>も利益確定売りに値を下げた。イオンフィナンシャルサービス<8570>、IDOM<7599>の下げも目立つ。ヤクルト本社<2267>、森永製菓<2201>なども売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、京セラ <6971> 、電通 <4324> 、テルモ <4543> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約24円。うち14円はソフトバンク1銘柄によるもの。 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はアサヒ <2502> 、キッコマン <2801> 、マルハニチロ <1333> 、大塚HD <4578> 、アステラス <4503> 。押し下げ効果は約7円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)その他金融業、(2)銀行業、(3)パルプ・紙、(4)倉庫運輸関連、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)食料品、(3)石油石炭製品、(4)非鉄金属、(5)鉄鋼。

■個別材料株

△ケアサービス <2425> [JQG]
 東証が信用規制解除。
△ファンコミ <2461>
 3月の月次売上高が7ヵ月連続で前年実績上回る。
△ネクステージ <3186>
 東海東京証券が新規に「強気」でカバレッジ開始。
△TKP <3479> [東証M]
 シェアオフィス・レンタルオフィス事業を譲受。
△電算 <3640>
 前期経常を49%上方修正。
△メディア工房 <3815> [東証M]
 自社株買いと「バハムートブレイブ」の運営譲受を発表。
△Mラインズ <3901> [JQ]
 ティアダウンを得意とする米マンロー社と提携。
△四国化 <4099>
 前期経常を一転1%増益・最高益に上方修正。
△富士通コン <6719> [東証2]
 前期経常を一転39%増益に上方修正。
△イントラスト <7191> [東証M]
 医療費用保証商品の導入先開拓でJALUXと連携。

▲マルハニチロ <1333>
 「今期営業は12%減益の見通し」と報道。
▲ライフフーズ <3065> [JQ]
 前期経常が一転減益で下振れ着地・今期は6%減益へ。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)沢藤電 <6901> 、(3)北の達人 <2930> 、(4)Dダイニング <3073> 、(5)アルテック <9972> 、(6)電算 <3640> 、(7)ワイエイシイ <6298> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)イーブック <3658> 、(10)ネクステージ <3186> 。

 値下がり率上位10傑は(1)マルハニチロ <1333> 、(2)ローツェ <6323> 、(3)電子材料 <6855> 、(4)ランド <8918> 、(5)GMO-PG <3769> 、(6)イオンFS <8570> 、(7)日水 <1332> 、(8)ジンズ <3046> 、(9)IDOM <7599> 、(10)松屋 <8237> 。

【大引け】

 日経平均は前日比63.33円(0.35%)高の1万8418.59円。TOPIXは前日比5.84(0.40%)高の1471.53。出来高は概算で15億7522万株。値上がり銘柄数は1494、値下がり銘柄数は415となった。日経ジャスダック平均は2895.54円(33.19円高)。

[2017年4月18日]

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