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【市況】明日の株式相場見通し=地政学リスク足かせで動けず、見送られ方向感に乏しい展開に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(12日)の東京株式市場は、北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりが足かせとなり、多くの市場参加者が身動きの取れない状態が続いているため、売り買いともに見送られ、方向感に乏しい展開となりそうだ。

 市場関係者からは「きょうの東証1部の売買代金は、1兆8634億円と連日で活況の目安とされる2兆円を割り込んだ。北朝鮮を巡る地政学リスクの高まりを懸念して、参加者が限定的となっている。外国為替市場の円相場の変動と、株価指数先物の連動したシステマチックな売買が主体で、そのほかは“防衛関連”とされる一部の銘柄がにぎわっている程度」との見方が出ていた。

 11日の東京株式市場は、買い手控えられ軟調な推移。ここ日替わりで強弱感が入れ替わるなか、きょうは円高進行となったこともあり、弱気優勢の地合いとなった。日経平均株価終値は、前日比50円01銭安の1万8747円87銭と反落した。

 日程面では、家庭日用品、インテリア用品、住宅設備機器などの総合小売業および住宅リフォームなどの事業を手掛けるLIXILビバ<3564>が東証1部に新規上場する。このほかに、2月の機械受注、3月の企業物価指数、10日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、トランプ米大統領が北大西洋条約機構(NATO)ストルテンベルグ事務総長と会談、米3月の財政収支、米3月の輸入物価指数、中国3月の消費者物価指数・卸売物価指数、石油輸出国機構(OPEC)月報が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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