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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~自律反発の域は脱せそうにない

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

7日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:自律反発の域は脱せそうにない
■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の買い越しとの観測
■前場の注目材料:セブン&アイHD、米コンビニ会社買収で海外強化へ


■自律反発の域は脱せそうにない

7日の日本株市場は、前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されよう。6日の米国市場は、米中首脳会談を見極めたいとする思惑から上値は抑えられたが、原油相場の上昇が好感される格好から、小幅ながらもNYダウ、ナスダックは上昇。この流れを受け、シカゴ日経225先物清算値は大阪比120円高の18730円だった。円相場は1ドル110円85銭辺りと、やや円安に振れて推移している。

昨日の日経平均は大幅な下げとなり、もち合いレンジを下放れる展開となった。トレンドは悪化傾向にあるが、一先ず海外市場の落ち着きを受けて、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、自律反発が意識されよう。米雇用統計への期待もあり、下値の堅さは意識されそうである。

一方で、米中首脳会談が開かれている中で、北朝鮮による挑発行為が出てくるようだと、リスク回避的な流れに向かわせやすい。また、シリア問題等もあり、地政学リスクへの警戒から自律反発の域は脱せそうにない。日経平均は引き続き、5日線に上値の抑えられる格好での調整基調が続きそうである。

物色としては好業績銘柄のほか、相対的に売り込まれている銘柄やテーマ株等での短期的な値幅取り狙いの商いに向かわせよう。宅配ロッカー、カジノ、フィンテックなどに注目。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き170万株の買い越しとの観測

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1300万株、買い1470万株、差し引き170万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

03月31日(金):230万株の売り越し
04月03日(月):100万株の買い越し
04月04日(火):100万株の買い越し
04月05日(水):90万株の売り越し
04月06日(木):40万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(20662.95、+14.80)
・NY原油は上昇(51.70、+0.55)
・ドル円相場110円80-85銭
・シカゴ日経225先物(18730、+120)
・米前週分新規失業保険申請件数 23.4万件、予想下回る
・独2月製造業新規受注前月比+3.4%、予想下回る
・カナダ2月住宅建設許可件数、前月比-2.5%

・セブン&アイHD<3382>、米コンビニ会社買収で海外強化へ
・野村不HD<3231>、サービス付高齢者住宅に参入へ
・マクドナルド<2702>、15%増収へ
・ファナック<6954>、ロボ制御装置5年ぶり刷新、処理能力1.5倍

☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・09:00  毎月勤労統計(2月)  0.5%  0.3%
・10:00  営業毎旬報告(3月31日現在、日本銀行)

<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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