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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ソレイジア、しまむら、UTグループ

しまむら <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソレイジア・ファーマ <4597>  372円  +43 円 (+13.1%)  11:30現在
 ソレイジア・ファーマ<4597>が連日の急騰。前日はストップ高と急伸したが、この日も一時前日比20%前後の値上がりとなり新高値に買われている。同社は先月24日に東証マザーズに新規上場した赤字のバイオベンチャー企業で、悪性腫瘍の治療を目的とする医薬品の開発・販売が主な事業。公開価格185円に対し、株価は足もとで2.1倍前後まで値を上げている。売買単位は100株であり3万円強から投資ができることから、値動きの良さに注目した目先筋の投機的売買が活発化している様子だ。

■あさひ <3333>  1,385円  +87 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 あさひ <3333> が急伸し年初来高値を更新した。同社は3日に決算を発表。17年2月期の経常利益(非連結)は前の期比4.1%増の35.1億円で着地。続く18年2月期も前期比8.0%増の38億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。今期はスポーツ自転車の販売拡大などで既存店売上高は前期比約1%増を目指す。また、23店の新規出店を計画し、18期連続となる5.3%の増収を見込む。併せて発表した3月の既存店売上高が前年同月比6.5%増と足元の業績が好調だったことも支援材料となった。

■しまむら <8227>  15,420円  +580 円 (+3.9%)  11:30現在
 3日、しまむら <8227> が決算を発表。17年2月期の連結経常利益は前の期比23.0%増の500億円に拡大して着地。続く18年2月期も前期比15.1%増の576億円に伸び、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は主力のしまむら事業で都市部を中心に26店の新規出店を計画する一方、在庫管理の徹底などコスト削減をさらに進め、3期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、前期の年間配当を196円→230円(前の期は195円)に増額し、今期も230円を継続する方針としたことも支援材料となった。

■UTグループ <2146>  1,523円  +55 円 (+3.8%)  11:30現在
 UTグループ <2146> [JQ]が大幅続伸し、連日で上場来高値を更新した。同社は製造派遣・請負大手で人手不足の長期化を背景に業績が拡大しており、これを評価する買いが続いている。この日は4日付の日経新聞で、日本経済新聞社が作成した新興市場に上場する中堅企業の成長力ランキング「伸びる会社MIDDLE200」において、同社が総合順位トップにとなったと報じられたことが刺激材料となっているようだ。

■アカツキ <3932>  4,945円  +175 円 (+3.7%)  11:30現在
 アカツキ<3932>が続伸、調整一巡から25日移動平均線との下方カイ離修正に動き出した。スマートフォンゲームの開発・運営を行うが、課金収入の拡大で高水準の収益の伸びをみせている。同社は3日、ブシロード(東京都中野区)とテニスアニメ「新テニスの王子様」を題材にしたスマートフォン向けゲームアプリを共同開発することを発表、前日場中の発表だが、引き続きこれを手掛かり材料とする買いを引き寄せている。リリース時期は17年中を予定しており、これによる業績への寄与が期待されている。

■サカイ引越センター <9039>  3,250円  +115 円 (+3.7%)  11:30現在
 サカイ引越センター<9039>が続急伸。東海東京調査センターが3日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続でフォローしている。同社が3日に発表した3月の月次売上高は前年比15%増の128億円と好調だったほか、17年3月期通期累計でも4%増の738億円と順調に拡大していることを評価している。また、17年3月期第4四半期については引っ越し作業の単価が大きく改善していることもポジティブ要因となった。

■東京製鐵 <5423>  954円  +27 円 (+2.9%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が3日付で東京製鐵 <5423> の投資判断を「アンダーウエート(弱気)→オーバーウエート(強気)」に2段階引き上げ、目標株価を860円→1270円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、田原工場のHRC増産による板材の収益が本格寄与する可能性が高まったと指摘。電力契約が切り替わる18年3月期以降は本格的な増産で、数量効果と稼働率上昇によるコスト削減が業績に寄与するとみている。H形鋼中心ではスプレッド動向に収益が左右されるが、田原工場の数量増による収益上積みが見込まれることを評価した。同証券では、18年3月期の営業利益を162億円→197億円、19年3月期を168億円→219億円にそれぞれ上方修正した。

■ツルハホールディングス <3391>  10,840円  +270 円 (+2.6%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が続伸、3月30、31日と連続で大陰線を引いたが、目先リバウンドに転じている。ドラッグストアの収益環境はここ復調傾向にある。そのなか、業界内の競争激化は、合従連衡に伴い大手がより相対優位となる流れを形成しているが、M&A戦略による勢力拡大でトップ集団に位置する同社にとっては追い風が強い。17年5月期第3四半期は営業利益段階で23%増と過去ピークを更新、「前期に買収したレデイ薬局とのシナジーも想定を上回る」(中堅証券情報部)と指摘されており、見直し買いが流入している。

■JUKI <6440>  1,310円  +30 円 (+2.3%)  11:30現在
 JUKI<6440>が反発。岩井コスモ証券が3日付のリポートで、投資判断「B+」、目標株価1500円でカバレッジを開始したことが好感されている。17年12月期は、新興国での需要が堅調に増加するほか、中国で国内消費向け、また日本など先進国向けに縫製需要が増加すると予想している。また、非アパレル向けでも中国で自動車用シートの縫製工程への使用開始など新規案件が見込まれることもあり、同証券では通期営業利益予想を会社計画48億円を上回る50億円としている。

■トレンドマイクロ <4704>  4,960円  +55 円 (+1.1%)  11:30現在
 トレンドマイクロ<4704>が全般軟調相場に逆行して上値指向、一時5000円台を回復した。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近、年初来高値5110円のクリアも視界に捉えている。SMBC日興証券が3日付で同社株の投資評価を「3」から「2」に引き上げ(目標株価は4700円を継続)ており、これが株高を後押ししている。同社が手掛けるウイルススキャン製品は個人向けだけでなく、企業向けも減少する可能性が高く、特にクラウド化の進展がクライアント単位で課金するウイルススキャン製品の需要減少を加速させる要因となるとしているが、同社は買収を通してウイルススキャンから総合サイバーセキュリティーへの移行が順調に進捗しており、これを評価している。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,108円  +10 円 (+0.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>が続伸、ここ底入れ反転の足をみせ、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス(GC)が接近している。また、JXTGホールディングス<5020>なども全般下げ相場に逆行して堅調、国際帝石と同様に5日・25日線のGCが目前だ。前日の米国株市場ではNYダウなど主要指数が下げたものの、シェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株は上昇しており、この流れが波及した。WTI原油先物価格は前日こそ5日ぶりに反落したが、1バレル=50ドル台をキープしており、原油価格の底入れが日米ともに関連株の株価の戻りに反映されている。

■東京エレクトロン <8035>  12,545円  +100 円 (+0.8%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が全体相場に逆行して続伸、連日の年初来高値更新となった。米国では金融株やインフラ関連などトランプ相場の象徴だった銘柄がここにきて勢いをなくしているが、直接的な政策恩恵とは関係ないIT系の銘柄に買われるものが多い。特に半導体関連は類のない需要拡大局面にあり、フィラデルフィア半導体株価指数は過去最高値圏で推移している状況。例年4月に日本株に攻勢をかける海外投資家も「東エレクなど半導体関連銘柄への姿勢を高めている」(国内投資顧問)との見方が出ている。

■そーせいグループ <4565>  10,610円  +50 円 (+0.5%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が4日ぶりに反発している。この日、米サノビオン・ファーマシューティカルズ(マサチューセッツ州)が、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の症状を緩和する維持気管支拡張療法として、そーせい導出品のグリコピロニウム臭化物を配合した「Utibron Neohaler」の販売を開始したことを確認したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「Utibron Neohaler」は、1日2回吸入の長時間作用性抗コリン薬(グリコピロニウム臭化物)とノバルティス社のインダカテロールマレイン酸塩を含有する医療用の固定用量配合剤。なお、同件によるそーせいグループ業績への影響はないとしている。

■ディスコ <6146>  17,000円  +40 円 (+0.2%)  11:30現在
 ディスコ<6146>が続伸。3日の取引終了後に発表した第4四半期(1~3月)の個別売上高(速報値)が前年同期比15.0%増)の328億7900万円となり、四半期最高を大幅に更新したことが好感されている。精密加工装置で、期初の想定を上回る形でメモリ向けをはじめ幅広いアプリケーションで引き合いが強く推移したほか、ダイサ、グラインダともアジア地域を中心に出荷が堅調だったことが寄与した。また、消耗品である精密加工ツールは、季節性による客先稼働日数の減少があったものの、ダイシングブレード・グラインディングホイールともに需要が旺盛で、前四半期から引き続き出荷数量が高水準で推移した。なお、通期売上高は1132億9700万円となり、4期連続で過去最高を更新。また、直近の通期個別業績予想(売上高1111億円)に対しては、102.0%の達成率となったとしている。

■フルヤ金属 <7826>  2,390円  +400 円 (+20.1%) ストップ高   11:30現在
 フルヤ金属<7826>がストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。同社は3日、人体に有害な揮発性有機化合物(VOC)や植物の腐敗を早めるエチレンの除去用として需要が高まっている低温活性触媒「FT-eco触媒」の量産技術を確立し、今月から量産体制を構築すると発表。これが材料視されているようだ。一般的な担持触媒を用いてVOC、エチレンを効率的に分解除去する場合には、200度以上の高温雰囲気下で反応させる必要があるが、FT-eco触媒はゼロ度から30度の室温レベルで効率的に除去することが可能。会社側では、空気清浄や青果物・花木の鮮度保持のほか、抗菌、排ガス浄化、化学品合成、センサー電極触媒などへの用途拡大を目指すとしている。

■成学社 <2179>  1,055円  +150 円 (+16.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 成学社<2179>がストップ高カイ気配となっている。同社は3日、子会社のアプリスがフィリピンで現地の日本人向けに英会話運営会社を設立したと発表。さらなる海外展開などが期待されているようだ。また、同日には、国内でグループが運営している個別指導形態の学習塾「個別指導学院フリーステップ」に、今後2年程度をかけてサテラインを開講することも明らかにした。大学受験に向けて多様なサービスを提供することが目的で、初年度となる18年3月期にはフリーステップ教室(現在173カ所)の90カ所程度にサテラインを開講するとしている。

●ストップ高銘柄
 ロングライフ <4355>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   11:30現在
 オービス <7827>  1,039円  +150 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 夢展望 <3185>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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