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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は3日ぶりに反落、前半はプラス圏で推移したがその後は弱含みの展開

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 66234.88 +2.37%

15日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1535.42ポイント高(+2.37%)の66234.88で取引を終えた。66317.67まで上昇した後、一時64537.21まで下落した。

前日の終値近辺でもみ合った後は終盤に上げ幅を急速に拡大させた。格付け見通しの引き上げが好感された。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、ブラジルの格付け見通しを「ネガティブ」から「ステーブル」に引き上げた。ブラジル経済が回復している上、インフレの落ち着きもみられていると指摘。また、財政赤字の縮小計画などテメル政権の構造改革の実施も寄与すると強調した。同国のソブリン格付けは「Ba2(ジャンク級)」に据え置かれた。このほか、原油など商品相場の上昇が資源セクターの物色手掛かりとなった。

【ロシア】MICEX指数 1992.59 -0.43%

15日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比8.66ポイント安(-0.43%)の1992.59で取引を終了した。2018.39から1989.12まで下落した。

前半はプラス圏で推移したが、その後は弱含みの展開となった。この日の取引終了後に米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利が発表されるため、積極的な買いは手控えられた。一方、指数の下値は限定的。ブレント原油価格の上昇が指数をサポートした。また、発表された今年1-2月の中国の経済指標がそろって堅調だったことなども好感された。

【インド】SENSEX指数 29398.11 -0.15%

15日のインドSENSEX指数は小反落。前日比44.52ポイント安(-0.15%)の29398.11、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同2.20ポイント安(-0.02%)の9084.80で取引を終えた。

終始前日の終値近辺でもみ合った。インド準備銀行(中央銀行)が利下げを先送りするとの観測が嫌気された。野村インターナショナルは最新リポートで、インフレ加速を受け、準備銀が利下げを先送りするとの見方を示した。2月の消費者物価指数(CPI)上昇率(前年同月比)は3.7%となり、1月の3.2%から加速した。同月の卸売物価指数(WPI)は前月の5.25%から6.55%まで加速し、約39カ月ぶりの高水準を記録した。

【中国本土】上海総合指数 3241.76 +0.08%

15日の上海総合指数は小幅ながら値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比2.43ポイント高(+0.08%)の3241.76ポイントと3日続伸した。

政策期待が支え。閉幕した全国人民代表大会(全人代、国会に相当)では、政府活動報告や予算案、経済成長目標が予定通り採択されている。ただ、上値は重い。金利高が逆風だ。上海銀行間取引金利(SHIBOR)の1カ月物金利は上昇基調が続き、足元では4.15%台と約1年11カ月ぶりの高い水準に達した。実体経済に対する悪影響が懸念されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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