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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は弱含みか、米貿易不均衡の是正に思惑

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

今日の欧米外為市場では、ドル・円は弱含む値動きを予想する。米国のトランプ政権が貿易不均衡是正に乗り出す姿勢を強めていることが背景。今晩発表の米国の1月貿易統計で赤字拡大がクローズアップされる可能性があり、日本の円安誘導政策が批判の対象になるとの思惑からドル売り・円買いに振れそうだ。

トランプ政権に対して通商政策に関する助言をする国家通商会議(NTC)のピーター・ナバロ委員長が6日にワシントンで講演し、日本や中国、ドイツなどを挙げ、貿易赤字を縮小することにより成長に弾みがつくとの見解を示している。また、日本については「高い非関税障壁がある」と述べ、今後2国間の貿易協定締結で不均衡を是正するため関係を見直す考えを強調した。

これに先立ち、米上院は2月27日、ウィルバー・ロス氏の商務長官就任を承認した。ロス氏はトランプ大統領に米国の貿易不均衡の是正を進言してきた経緯があり、今後トランプ政権の中枢で産業・通商政策を指揮する見通し。今年1月の上院公聴会では中国について「最も保護主義的」と批判的な見解を示した。ロス氏は知日派として知られているが、日本に対しても政策の見直しを求めてくると警戒されている。

こうしたトランプ政権による貿易不均衡是正の動きが強まるなか、今晩は22時半発表の米貿易収支が材料視されそうだ。1月は-485億ドルと、12月の-443億ドルから悪化が見込まれる。貿易赤字拡大が顕著になれば、4月に開始される日米経済対話で日本側の為替政策の変更に思惑が広がり、ドル売り・円買いに振れやすい。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・2月ハリファックス住宅価格(前月比予想:+0.4%、1月:-0.9%)
・18:30 南ア・10-12月期GDP(前期比年率予想:0.0%、7-9月期:+0.2%)
・19:00 ユーロ圏・10-12月期GDP確定値(前年比予想:+1.7%、改定値:+1.7%)
・19:00 OECD世界経済見通し
・22:30 米・1月貿易収支(予想:-485億ドル、12月:-443億ドル)
・22:30 カナダ・1月貿易収支(予想:+7.5億加ドル、12月:+9.2億加ドル)
・03:00 米財務省3年債入札(240億ドル)
・05:00 米・1月消費者信用残高(前月比予想:+172.50億ドル、12月:+141.60億ドル)

《FA》

 提供:フィスコ
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