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【経済】【中国】人民銀がリバースレポ再開、流動性の「吸収超」状態は継続へ


中国人民銀行(中央銀行)は13日、リバースレポ取引を通じて市場に計1000億人民元(約1兆6400億円)の流動性を供給したと発表した。リバースレポの実施は7営業日ぶり。金利は前回と同水準に据え置いた。ただ、満期到来分との差し引きでは900億人民元の吸収超となる計算。人民銀は春節(旧正月)連休が明けた今月3日以降、金融政策をやや引き締め方向に傾けており、当面は流動性の吸収が続くとみられている。現地メディアが伝えた。

報道によると、中国では今週(13~17日)、春節前に実施された9000億人民元(約14兆7600億円)分のリバースレポが満期を迎える。加えて、「中期流動性ファシリティ(MLF)」や「臨時流動性ファシリティ(TLF)」といった金融政策ツールの満期も今週中に到来する予定だ。これらを合計すると、今週は総額1兆6500億人民元(約27兆600億円)分が満期を迎える見込みという。

人民銀は春節連休明けの3日、リバースレポを通じて500億人民元を市場に供給したが、満期到来分との差し引きでは700億人民元の吸収超となった。同時に、リバースレポの金利を0.10%引き上げている。加えて、資金供給ツールの一つ「短期流動性ファシリティ(SLF)」の金利も小幅に引き上げた。さらに4~10日には、6営業日連続でリバースレポの実施を見送っている。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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