【市況】16日の米国市場ダイジェスト:ダウは7ドル高、利益確定の動きが広がる
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは7ドル高、利益確定の動きが広がる
NYダウ ナスダック
終値:20619.77 終値:5814.90
前日比:7.91 前日比:-4.54
始値:20627.31 始値:5823.01
高値:20639.87 高値:5835.15
安値:20556.83 安値:5796.71
16日の米国株式相場はまちまち。ダウ平均は7.91ドル高の20619.77、ナスダックは4.54ポイント安の5814.90で取引を終了した。1月住宅着工・建設許可件数が予想を上振れたほか、週間新規失業保険申請件数が予想より減少したことが好感され、買いが先行。トランプ政権が発表する減税策への期待が高まるなか、S&P500、ナスダック総合指数、ダウの主要株価指数が5営業日連続で最高値を更新しており、利益確定の動きから、上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業や保険が上昇する一方でエネルギーや耐久消費財・アパレルが下落した。
旅行口コミサイトのトリップアドバイザー(TRIP)は、決算内容が予想を下振れ、下落。カジノ・ホテル運営のMGMリゾート・インターナショナル(MGM)やファストフードのウェンディーズ(WEN)も決算内容が嫌気され、軟調推移。一方で、ネットワーク機器メーカーのシスコ・システムズ(CSCO)は売上高・利益ともに予想を上振れ、上昇した。
食品会社のモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)は、昨年末に同業クラフト・ハインツ(KHC)による買収観測が高まったが、クラフト・ハインツに出資する投資会社3Gキャピタルが、これ以上の食品業界への投資を考えていないと報じられ、下落した。
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■NY為替:米長期金利の低下を嫌ってドル反落
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円85銭から113円09銭まで反落し、113円24銭で引けた。この日発表された1月米住宅着工件数は市場予想を上回った。また、2月フィラデルフィア連銀景況指数は前月の23.6から43.3に急上昇。市場予想の18.0程度を大幅に上回った。失業保険申請件数は予想を下回っており、一時ドル買いが強まった。しかし、米債券利回りの低下を意識して利食い目的とみられるドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.0633ドルから1.0679ドルまで上昇し、1.0674ドルで引けた。欧米金利差の拡大観測が後退した。ユーロ・円は、121円14銭から120円69銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2519ドルから1.2460ドルまで下落した。ドル・スイスは、1.0013フランから0.9967フランまで下落。ユーロ高・ドル安に連れる展開となった。
■NY原油:反発で53.36ドル、減産延長への期待感が下支えに
NY原油先物は反発(NYMEX原油3月限終値:53.36↑0.25)。52.68ドルから53.59ドルのレンジで推移した(時間外取引含む)。一部メディアで、産油国が減産を当初予定の半年から延長するか、もしくは減産幅を拡大する可能性があると報じている。原油は、日本時間0時過ぎにマイナス圏に突入する場面もみられたが、減産延長に伴う需給面が下支えとなり、引けにかけてはプラス圏での推移となった。
チャートでは、25日移動平均線(52.8ドル水準)レベルでもみあっている。欧州政治やトランプ大統領による政策運営への警戒感から、リスク資産への積極投資は手控えられそうな状況にある。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 24.58ドル 0.00ドル(0.00%)
モルガン・スタンレー(MS) 46.11ドル -0.38ドル(-0.82%)
ゴールドマン・サックス(GS)249.44ドル -1.10ドル(-0.44%)
インテル(INTC) 36.41ドル +0.36ドル(+1.00%)
アップル(AAPL) 135.34ドル -0.17ドル(-0.13%)
アルファベット(GOOG) 824.16ドル +5.18ドル(+0.63%)
フェイスブック(FB) 133.84ドル +0.40ドル(+0.30%)
キャタピラー(CAT) 98.26ドル -0.76ドル(-0.77%)
アルコア(AA) 36.46ドル -1.41ドル(-3.72%)
ウォルマート(WMT) 68.87ドル +0.18ドル(+0.26%)
スプリント(S) 9.00ドル -0.12(-1.32%)
《SK》
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