【市況】【↑】日経平均 大引け｜ 続伸・一時1万9500円回復、日米首脳会談が友好的で買い先行 (2月13日)

日経平均株価
始値　　19513.78
高値　　19519.44(09:00)
安値　　19418.18(10:04)
大引け　19459.15(前日比 +80.22 、 +0.41％ )

売買高　　18億8056万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆2682億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は続伸、利益確定売りをこなす
　２．日米首脳会談は友好的な印象で買い安心感
　３．円安が輸出株などを後押しするも上値に重さ
　４．原油市況の上昇を背景に資源株は堅調
　５．日経平均1万9500円台では戻り売り圧力

■東京市場概況

　前週末の米国市場では、NYダウは96ドル高と2日連続で過去最高値更新。トランプ大統領が近く発表する大型減税への期待から買いが優勢だった。

　週明けの東京市場では、前週末の地合いを引き継ぎ終始買いが優勢。ただ、1万9500円どころでは戻り売りが厚く、買い一巡後は伸び悩んだ。

　13日の東京市場は、リスク選好の流れが継続し、日経平均は1万9500円を回復して始まった。前日の米国株市場でNYダウが続伸、連日で過去最高値更新していることや、外国為替市場でドル円相場が一時1ドル＝114円台まで円安に振れたことなどが、主力株に追い風となった。注目された日米首脳会談は、両国の友好関係が維持されたとの見方が強く、市場に買い安心感を与えた。もっとも、日経平均は前週末に470円強の上昇をみせていたこともあって、目先筋の利益確定売りも誘発し、上値も重かった。後場終盤になると為替市場でにわかに円買いの動きが強まったが、自動車株など比較的頑強な推移を続け、日経平均も値もちの良さをみせた。業種別には原油市況の上昇をうけ、鉱業や石油など資源エネルギー関連の一角が買いを集めた。

　個別では、東芝<6502>が買い優勢だったほか、ブイ・テクノロジー<7717>が物色人気をみせた。武田薬品工業<4502>も堅調。市光工業<7244>はストップ高で買い物を残した。また、タカタ<7312>も一時値幅制限いっぱいに買われた。ダイフク<6383>、ＪＵＫＩ<6440>、ＫＬａｂ<3656>などの上げ足も目を引いた。ナブテスコ<6268>、ユーグレナ<2931>も上値指向を強めている。国際石油開発帝石<1605>、三菱マテリアル<5711>なども上昇した。
　半面、ソフトバンクグループ<9984>が利益確定売りに押され上昇一服となったほか、ＮＴＴ<9432>も軟調だった。ＳＵＭＣＯ<3436>も売りに押された。エムアップ<3661>が急落、ライオン<4912>の下げも目立つ。ワイエイシイ<6298>、新川<6274>なども大きく値を下げた。やまびこ<6250>、三陽商会<8011>なども下落した。

　日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は日東電 <6988> 、ＫＤＤＩ <9433> 、東エレク <8035> 、京セラ <6971> 、電通 <4324> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約23円。
　一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、信越化 <4063> 、ダイキン <6367> 、アマダＨＤ <6113> 。押し下げ効果は約26円。うち15円はソフトバンク1銘柄によるもの。


　東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)海運業。一方、下落率の上位5業種は(1)不動産業、(2)情報・通信業、(3)証券商品先物、(4)電気・ガス業、(5)繊維製品。

■個別材料株

△あじかん <2907> [東証２]
　今期経常を13期ぶり最高益に30％上方修正。
△パピレス <3641> [ＪＱ]
　4-12月期(3Q累計)経常は64％増益・通期計画を超過。
△ＦＦＲＩ <3692> [東証Ｍ]
　4-12月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。
△石原産 <4028>
　今期経常を2.5倍上方修正。
△タカギセイコ <4242> [ＪＱ]
　今期経常を35％上方修正。
△フジマック <5965> [東証２]
　17年3月期営業利益予想を上方修正。
△ダイフク <6383>
　今期経常を一転5％増益・最高益に上方修正､配当も5円増額。
△日セラ <6929>
　1.86％を上限に自社株買いを実施。
△市光工業 <7244>
　17年3月期業績予想を上方修正。
△ニッコウトラ <9373> [東証２]
　三越伊勢丹がTOBで完全子会社化。

▼エムアップ <3661>
　東証が信用規制。
▼田中化研 <4080> [ＪＱ]
　17年3月期業績予想を営業赤字に下方修正。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)市光工 <7244> 、(2)タカタ <7312> 、(3)ミマキエンジ <6638> 、(4)石原産 <4028> 、(5)ホッカンＨＤ <5902> 、(6)日セラ <6929> 、(7)ダイフク <6383> 、(8)ＪＵＫＩ <6440> 、(9)ＫＬａｂ <3656> 、(10)アルファ <3434> 。

　値下がり率上位10傑は(1)エムアップ <3661> 、(2)ワイエイシイ <6298> 、(3)田淵電 <6624> 、(4)豆蔵ＨＤ <3756> 、(5)飯田ＧＨＤ <3291> 、(6)新川 <6274> 、(7)ライオン <4912> 、(8)ワイヤレスＧ <9419> 、(9)トナミＨＤ <9070> 、(10)ＯＢＡＲＡＧ <6877> 。

【大引け】

　日経平均は前日比80.22円(0.41％)高の1万9459.15円。ＴＯＰＩＸは前日比7.64(0.49％)高の1554.20。出来高は概算で18億8056万株。値上がり銘柄数は1444、値下がり銘柄数は436となった。日経ジャスダック平均は2903.41円(14.84円高)。

［2017年2月13日］

株探ニュース