【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユーグレナ、旭ダイヤ、平田機工
ユーグレナ <日足> 「株探」多機能チャートより
10日、ユーグレナ <2931> が決算を発表。17年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比4.0倍の3億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。OEM製品の販売増加に、クロレラサプライの買収効果などが加わり、前年同期比39.9%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の11億円に対する進捗率は27.5%に達し、4年平均の8.4%も上回った。併せて、バイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントの完成期日を18年10月末とすることで千代田化工建設と契約を結んだと発表。投資額は約58億円。その後、試運転を経て2019年前半にバイオジェット・ディーゼル燃料の生産開始を目指す。
■旭ダイヤモンド工業 <6140> 917円 +50 円 (+5.8%) 本日終値
10日、旭ダイヤモンド工業 <6140> が発行済み株式数の1.78%にあたる101万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は2月24日。併せて、17年3月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→23.2億円に19.0%上方修正したことも支援材料となった。主力製品の電着ダイヤモンドワイヤの単価下落で前期比では大幅減益となるが、経費削減や昨年11月以降の円安進行で利益幅が想定より改善する。
■平田機工 <6258> 8,080円 +410 円 (+5.4%) 本日終値
10日、平田機工 <6258> [JQ]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→65億円に44.4%上方修正。増益率が59.3%増→2.3倍に拡大し、従来の9期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績と配当の上方修正は昨年11月に続き、2回目。有機EL関連生産設備や自動車関連生産設備の受注が想定以上に伸びることが寄与。アジア子会社の業績回復も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の60円→85円(前期は30円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
■ALサービス <3085> 3,180円 +160 円 (+5.3%) 本日終値
10日に決算を発表。「今期経常は10%増で15期連続最高益更新へ」が好感された。アークランドサービスホールディングス <3085> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。16年12月期の連結経常利益は前の期比15.7%増の34.5億円になり、17年12月期も前期比10.0%増の38億円に伸びを見込み、15期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。12期連続増収、15期連続増益になる。
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■フルキャスト <4848> 1,041円 +52 円 (+5.3%) 本日終値
フルキャストホールディングス<4848>が4連騰。アルバイト紹介を主力とする人材サービス事業を展開、小売セクターを中心に高水準の求人需要が収益環境に追い風となっている。また、業容拡大に向けたM&A戦略にも積極的で成長期待が強い。10日に発表した17年12月期の連結業績予想では前期に続き高水準の伸びを見込んでおり、売上高が300億円(前期比18.4%増)、本業のもうけを示す営業利益は32億3000万円(同12.1%増)と2ケタ伸長の見通し。株主還元姿勢も評価されており、同日に発行済み株式総数の1.5%に相当する自社株買いを発表、これも買い人気につながっている。
■レーサム <8890> 850円 +41 円 (+5.1%) 本日終値
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が52%増益で着地・10-12月期も3.8倍増益」が好感された。レーサム <8890> [JQ] が2月10日大引け後(15:30)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比52.3%増の58.7億円に拡大し、通期計画の60.7億円に対する進捗率は96.8%に達し、4年平均の68.0%も上回った。
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■国際石油開発帝石 <1605> 1,156円 +53.5 円 (+4.9%) 本日終値
石油関連株が高い。国際石油開発帝石<1605>をはじめ、石油資源開発<1662>やJXホールディングス<5020>が上昇した。国際帝石は10日に17年3月期の業績予想を増額修正し、連結純利益は従来予想の260億円を480億円(前期比2.9倍)に見直した。原油価格の上昇などが業績を押し上げている。また、10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近3月物が前日比0.86ドル高の1バレル53.86ドルと大幅続伸した。国際エネルギー機関(IEA)が10日公表した月報で、石油輸出国機構(OPEC)が減産合意を順守したことが判明し、これを好感した買いが流入した。サウジアラビアは合意を上回る減産を実施したことなどが、市場では前向きに受け止められている。
■東洋鋼鈑 <5453> 459円 +20 円 (+4.6%) 本日終値
東洋鋼鈑<5453>が続急伸、連日で昨年来高値更新と物色人気を集めている。売上高の7割近くを占める鋼板事業が缶材向けなどで数量増効果を享受、「苦戦していた機能材料関連事業も第3四半期に黒字化し業績は足もと回復色を強めている」(国内中堅証券)との見方が広がっている。17年3月期は経常利益段階で前期比54%減益予想と低調だが、株価的には織り込まれており、一転して「18年3月期は今期予想比約3倍の46億5000万円が予想される」(同)と指摘されており、上値への期待が高まってきた。PBR0.5倍台と指標面からも水準訂正余地の大きさを示唆している。
■THK <6481> 2,991円 +124 円 (+4.3%) 本日終値
10日、THK <6481> が17年3月期の結経常利益を従来予想の196億円→222億円に13.3%上方修正。増益率が2.4%増→16.0%増に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。主力の直動案内機器(LMガイド)の受注が予想を上回ることが寄与。為替レートが想定よりも円安で推移していることも利益を押し上げる。
■ネクソン <3659> 1,876円 +73 円 (+4.1%) 本日終値
ネクソン<3659>が4連騰。10日の取引終了後に17年12月期第1四半期連結業績予想を発表しており、売上高624億4900万~671億2900万円(前年同期比8.6~16.8%増)、営業利益303億4600万~347億6300万円(同8.2~9.4倍)と大幅増益を見込んでいることが好感された。中国で春節の時期に合わせて主要コンテンツアップデートを実施した「アラド戦記」が好調なスタートを切ったことに加えて、モバイル事業で昨年12月にリリースした新タイトル「HIT」がフル寄与する見通し。なお、同時に発表した16年12月期決算は、売上高1831億2800万円(前期比3.8%減)、営業利益406億6100万円(同34.7%減)、純利益201億3300万円(同63.5%減)だった。また、株主還元策として2月13日から1年間の間に取得総額が100億円規模の自社株買いを実施するとあわせて発表しており、これも好材料視されているようだ。
株探ニュース