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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Vテク、新日鉄住金、JR九州

Vテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ハイデイ日高 <7611>  2,827円  +98 円 (+3.6%)  本日終値
 10日、ハイデイ日高 <7611> が2月28日現在の株主を対象に1→1.2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の6分の5に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■ブイ・テクノロジー <7717>  18,670円  +600 円 (+3.3%)  本日終値
 ブイ・テクノロジー<7717>が大商いで上昇。急拡大が見込まれる有機EL市場を前に、同社が手掛けるファイン・ハイブリッド・マスク(FHM)などの成長に期待が高まっている。市場では「有機EL関連では平田機工<6258>が、同分野の設投需要を取り込んで通期業績を大幅上方修正したことを受け値を飛ばしている。Vテクもきょう引け後に決算発表を予定しており、好決算を先取りする買いを呼び込んでいるもようだ」(準大手証券ストラテジスト)という。

■新日鐵住金 <5401>  2,851.5円  +54 円 (+1.9%)  本日終値
 新日鉄住金<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株が物色人気。10日の日米首脳会談では、トランプ大統領が鉄道網の整備などインフラ整備に力を入れる意向を強調したことで、産業資材として鉄の需要が高まるとの思惑が追い風材料となっている。低PBRも特長で新日鉄住金は0.9倍近辺、JFEは0.7倍近辺と解散価値を下回っており、株価指標面からも水準訂正余地を示唆している。

■JR九州 <9142>  3,310円  +55 円 (+1.7%)  本日終値
 九州旅客鉄道<9142>が4日続伸。株価は連日の上場来高値を更新した。同社は、8日に17年3月通期予想の営業利益を従来予想518億円から544億円(前期比2.6倍)に増額修正したことから、買い人気が膨らんだ。運輸、非運輸事業が堅調に推移している。同社は昨年10月25日に東証1部へ新規上場。公開価格2600円に対し3100円をつけ、その後、往来圏が続いていたが、株価はここへきて一気に上放れている。一部外国証券では、同社株の目標株価を3600円とし買い推奨するなど強気見通しも出ている。

■窪田製薬HD <4596>  970円  +14 円 (+1.5%)  本日終値
 窪田製薬ホールディングス<4596>が高い。同社は13日、100%子会社である米アキュセラ・インクが医療機器の第一弾として在宅眼科医療機器ソリューションの開発に着手したと発表した。「Patient Based Ophthalmology Suite(PBOS)」と呼ばれる同社の独自技術により開発されているもので、患者が通院をしなくても網膜の解剖学的構造や視力の変化といった病変の経過を、医師が遠隔で診断できるシステムを構築する。

■旭硝子 <5201>  918円  +9 円 (+1.0%)  本日終値
 旭硝子<5201>の上値追い加速、前週8日に好決算発表を受けて窓を開けて上放れたが、その後も継続的な買いが流入し、昨年来高値街道を走っている。同社は建築や自動車向けガラスメーカーで世界屈指のシェアを有し、世界的な景況感の回復を背景に業績は絶好調に推移。「液晶ガラス基板は伸び悩んでいるが、インフラ投資旺盛な東南アジア向けに塩ビ樹脂なども収益に貢献している」(国内中堅証券)という。17年12月期最終利益は前期比4割増の660億円見通しと高変化を見込むほか、100億円を上限とする自社株買い(取得期間は3月24日までで取得した株式は消却)にも動いており、株式需給面の改善や1株利益向上期待も株高を後押ししている。

■川田テクノロジーズ <3443>  8,510円  +60 円 (+0.7%)  本日終値
 10日、川田テクノロジーズ <3443> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の55億円→73億円に32.7%上方修正。増益率が2.1倍→2.8倍に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期業績の上方修正は昨年11月に続き、3回目。高速道路などの大型工事における設計変更を獲得したことで採算が大きく改善することが寄与。持分法投資利益の増加も利益押し上げ要因となる。4-12月期(第3四半期累計)同利益の修正した通期計画に対する進捗率は88.0%に達しており、さらなる上振れを期待する買いが向かった。

■トヨタ自動車 <7203>  6,491円  +45 円 (+0.7%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が続伸、26週移動平均線をサポートラインに買い板が厚い。日米首脳会談ではトランプ大統領の円安批判はみられず、足もとの外国為替市場でも1ドル=113円台後半の推移と円安水準でのもみ合いが続いており、為替感応度の高い同社株をはじめとする自動車株に風向きは順風だ。もっとも、「米国第一」を掲げるトランプ政権の保護主義的な政策姿勢に対する警戒感は払拭されておらず、当面は戻り売りをこなしながら不安定な相場展開も想定される。

■ステラ ケミファ <4109>  3,570円  +20 円 (+0.6%)  本日終値
 10日、ステラ ケミファ <4109> が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比3.8倍の33.9億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。主力の高純度薬品事業でリチウムイオン二次電池用電解質の販売が伸びたことが寄与。原材料価格の下落で仕入コストが大幅に低下したことも利益拡大に貢献した。通期計画の29億円を既に16.9%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■三菱UFJ <8306>  764.7円  +0.6 円 (+0.1%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が続伸。株価は昨年12月12日以来、2カ月ぶりに新値に買われた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>も値を上げた。全般相場が上昇するなか、大手銀行株への見直し買いが流入しているが、特に米連邦準備制度理事会(FRB)が10日にタルーロ理事が4月上旬に辞任すると発表したことが注目されている。タルーロ理事は金融規制を担当しており、トランプ政権が規制緩和を推進していることに反発し辞任すると見られている。同氏の辞任で金融規制緩和は推進しやすくなるとの見方から、米国でも積極的な事業展開を進める三菱UFJフィナンシャル・グループなどが買われている。

●ストップ高銘柄
 ニッコウトラベル <9373>  381円  +80 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 ミズホメディー <4595>  2,670円  +500 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値
 リンクバル <6046>  2,162円  +400 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 ナビタス <6276>  433円  +80 円 (+22.7%) ストップ高   本日終値
 タカギセイコー <4242>  471円  +80 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 リネットJ <3556>  5,780円  -1,000 円 (-14.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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