市場ニュース

戻る
 

【市況】高岡隆一の【今日のポイントとヒント】 「短期好転サイン、トランプ・リスクは健在」

高岡隆一 (株式評論家)

◆日本株の短期トレンドが好転した。背景には、トランプ大統領の発言(今後数週間で税制改革に関する抜本的な提案を発表と)や日米首脳会談を無難にこなしたことなどがある。

◆チャート的には1万9000円前後に集まっていた5日線・10日線・25日移動平均線を一気に上放れた。日足一目均衡表の「雲」に飲み込まれていたローソク足も株価上放れで「雲」の上限を突破している。

◆週足チャートでは13週移動平均線で下値をこらえ、同線が下値を支えているという流れを確認した。いずれも好転材料だ。

◆ただ、市場が注目していた当面のリスクについては、問題解決というよりは先送りであり、用心は怠れない。

◆確かに安全保障面でのトランプ氏の発言は安心感を抱かせるものだった。貿易摩擦や為替問題には深入りせず。安倍総理への破格の待遇も日本側に十分な満足感を与えた訪米だった。

◆その一方で、同時進行的にトランプ大統領は中国との電話会談を行い、「一つの中国を尊重」と発言。台湾政府にとって梯子を外された格好であり、大統領という立場を考えると言葉に重みがなく、100%の信頼を寄せるのはリスクが大きい。こうした側面を再認識させられたのも今回の訪米であり、円高リスクも依然残ったままとの見方もできよう。

◆テクニカルの過熱や悪化サインが出たなら無理せず利食い現金化、これをコツコツと繰り返す展開はまだ続きそうだ。「トランプ・リスク」はまだまだ健在なのである。

2017年2月13日 記

情報提供:高岡隆一の株価天気予報

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均