【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:市光工、平田機工、ダイフク
市光工 <日足> 「株探」多機能チャートより
市光工業<7244>がストップ高の499円まで買われ、昨年来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想委ついて、売上高を1100億円から1130億円(前期比10.6%増)へ、営業利益を33億円から42億円(同72.9%増)へ、純利益を41億円から52億円(同2.1倍)へ上方修正したことが好感されている。好調な国内受注の増加が牽引役となり、売上高が想定を上回る増収となったことが要因。また、国内工場やASEAN子会社の合理化が想定以上に進捗していることも利益向上に寄与したとしている。なお、同時に発表した第3四半期累計(16年4~12月)決算は、売上高821億4400万円(前年同期比9.1%増)、営業利益27億2100万円(同4.3倍)、純利益35億3600万円(同5.6倍)だった。
■石原産業 <4028> 1,025円 +98 円 (+10.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
10日、石原産業 <4028> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→62億円に2.5倍上方修正し、減益率が65.8%減→15.3%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。酸化チタンや農薬の販売が堅調に推移する中、円安による採算改善や為替差損の縮小などが利益を押し上げる。第4四半期の為替レートは1ドル=110円を想定している。
■平田機工 <6258> 8,410円 +740 円 (+9.7%) 11:30現在
10日、平田機工 <6258> [JQ]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の45億円→65億円に44.4%上方修正。増益率が59.3%増→2.3倍に拡大し、従来の9期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。今期業績と配当の上方修正は昨年11月に続き、2回目。有機EL関連生産設備や自動車関連生産設備の受注が想定以上に伸びることが寄与。アジア子会社の業績回復も上振れに貢献する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の60円→85円(前期は30円)に大幅増額修正したことも支援材料となった。
■ダイフク <6383> 2,690円 +200 円 (+8.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率4位
10日、ダイフク <6383> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の215億円→230億円に7.0%上方修正。従来の2.3%減益予想から一転して4.6%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。物流施設向けや半導体工場向けシステムの受注が好調なダイフク単体の安定した収益力に加え、米子会社の大幅な収益改善やコンテックグループの黒字幅拡大などが寄与する。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→40円(前期は30円)に増額修正したことも支援材料となった。
■FFRI <3692> 4,830円 +355 円 (+7.9%) 11:30現在
10日、FFRI <3692> [東証M] が決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常損益(非連結)が1億6300万円の黒字(前年同期は4億1500万円の赤字)に浮上したことが買い材料視された。標的型サイバー攻撃による脅威が拡大する中、大手企業や官公庁を中心に主力のセキュリティ対策製品の販売が伸びたことが寄与。個人向けではAndroidモバイル端末向け製品の販売が増加した。通期計画の1億円を既に63.0%も上回っていることから業績上振れを期待する買いが向かった。
■ナブテスコ <6268> 3,250円 +225 円 (+7.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
10日に決算を発表。「今期税引き前は272億円、6円増配へ」が好感された。ナブテスコ <6268> が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。16年12月期の連結税引き前利益は247億円になり、国際会計基準に移行する17年12月期は272億円の見通しとなった。
⇒⇒ナブテスコの詳しい業績推移表を見る
併せて、20年12月期に営業利益420億円(17年12月期計画は260億円)を目指す中期経営計画を発表した。
■日本セラミック <6929> 2,217円 +152 円 (+7.4%) 11:30現在 東証1部 上昇率8位
10日、日本セラミック <6929> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.86%にあたる47万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月13日から18年2月9日まで。同時に決算を発表。16年12月期の連結経常利益が前の期比22.1%増の31.4億円になり、続く17年12月期も前期比1.9%増の32億円に伸びる見通しとなったことも支援材料。
■レオン自動機 <6272> 1,164円 +79 円 (+7.3%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
10日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が19%増益で着地・10-12月期も69%増益」が好感された。レオン自動機 <6272> が2月10日大引け後(15:15)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.4%増の27.4億円に伸び、通期計画の30.4億円に対する進捗率は90.4%に達し、5年平均の60.7%も上回った。
⇒⇒レオン自動機の詳しい業績推移表を見る
■旭ダイヤモンド工業 <6140> 928円 +61 円 (+7.0%) 11:30現在
10日、旭ダイヤモンド工業 <6140> が発行済み株式数の1.78%にあたる101万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は2月24日。併せて、17年3月期の連結経常利益を従来予想の19.5億円→23.2億円に19.0%上方修正したことも支援材料となった。主力製品の電着ダイヤモンドワイヤの単価下落で前期比では大幅減益となるが、経費削減や昨年11月以降の円安進行で利益幅が想定より改善する。
■ユーグレナ <2931> 1,283円 +83 円 (+6.9%) 11:30現在
10日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は4倍増益で着地」が好感された。ユーグレナ <2931> が2月10日大引け後(16:00)に決算を発表。17年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比4.0倍の3億円に急拡大し、通期計画の11億円に対する進捗率は27.5%に達し、4年平均の8.4%も上回った。
⇒⇒ユーグレナの詳しい業績推移表を見る
■IJTT <7315> 614円 +37 円 (+6.4%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期経常を29%上方修正」が好感された。IJTテクノロジーホールディングス <7315> [東証2] が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比4.3倍の43.7億円に急拡大した。併せて、通期の同利益を従来予想の45億円→58億円(前期は23.3億円)に28.9%上方修正し、増益率が92.6%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。
⇒⇒IJTTの詳しい業績推移表を見る
■フルキャスト <4848> 1,052円 +63 円 (+6.4%) 11:30現在
フルキャストホールディングス<4848>が4連騰、2015年8月12日以来1年半ぶりとなる4ケタ大台乗せを果たした。アルバイト紹介を主力とする人材サービス事業を展開、小売セクターを中心に高水準の求人需要が収益環境に追い風となっている。また、業容拡大に向けたM&A戦略にも積極的で成長期待が強い。10日に発表した17年12月期の連結業績予想では前期に続き高水準の伸びを見込んでおり、売上高が300億円(前期比18.4%増)、本業のもうけを示す営業利益は32億3000万円(同12.1%増)と2ケタ伸長の見通し。株主還元姿勢も評価されており、同日に発行済み株式総数の1.5%に相当する自社株買いを発表、これも買い人気につながっている。
■DMG森精機 <6141> 1,582円 +92 円 (+6.2%) 11:30現在
10日に決算を発表。「今期最終は黒字浮上、4円増配へ」が好感された。DMG森精機 <6141> が2月10日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年12月期の連結最終損益は78.2億円の赤字になったが、17年12月期は110億円の黒字に浮上する見通しとなった。
⇒⇒DMG森精機の詳しい業績推移表を見る
■国際石油開発帝石 <1605> 1,168円 +65.5 円 (+5.9%) 11:30現在
石油関連株が高い。国際石油開発帝石<1605>をはじめ、石油資源開発<1662>やJXホールディングス<5020>が上昇している。国際帝石は10日に17年3月期の業績予想を増額修正し、連結純利益は従来予想の260億円を480億円(前期比2.9倍)に見直した。原油価格の上昇などが業績を押し上げている。また、10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近3月物が前日比0.86ドル高の1バレル53.86ドルと大幅続伸した。国際エネルギー機関(IEA)が10日公表した月報で、石油輸出国機構(OPEC)が減産合意を順守したことが判明し、これを好感した買いが流入した。サウジアラビアは合意を上回る減産を実施したことなどが、市場では前向きに受け止められている。
■ホソカワミクロン <6277> 848円 +47 円 (+5.9%) 11:30現在
10日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は30%増益で着地」が好感された。ホソカワミクロン <6277> が2月10日大引け後(15:00)に決算を発表。17年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比30.0%増の8.8億円に伸び、10-3月期(上期)計画の15億円に対する進捗率は59.0%に達し、5年平均の38.7%も上回った。
⇒⇒ホソカワミクロンの詳しい業績推移表を見る
●ストップ高銘柄
ニッコウトラベル <9373> 381円 +80 円 (+26.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
ミズホメディー <4595> 2,670円 +500 円 (+23.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
リンクバル <6046> 2,162円 +400 円 (+22.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
ナビタス <6276> 433円 +80 円 (+22.7%) ストップ高 11:30現在
フジマック <5965> 1,106円 +150 円 (+15.7%) ストップ高 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
メイコー <6787> 694円 -150 円 (-17.8%) ストップ安 11:30現在
リネットJ <3556> 5,780円 -1,000 円 (-14.7%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース