【注目】今週の「妙味株」一本釣り! ─ ディーエヌエ
ディーエヌエ <日足> 「株探」多機能チャートより
●ディーエヌエ <2432> 【目標株価】3300円(10日終値2601円)
「業績上振れ期待を織り込む展開へ」
ディー・エヌ・エー <2432> が8日に発表した第3四半期累計(16年4-12月)連結決算は、営業利益186億万円(前年同期比27%増)となった。ただ、10-12月期では前年同期4%増、前四半期比56%減の同34億円で着地。キュレーションサイト事業をめぐる問題で減損損失を計上したことで、会社側の従来予想71億円を大きく下回った。
17年1-3月期の営業利益は前年同期比57%減、前四半期比36%減の22億円を見込むが、任天堂 <7974> との協業タイトルのうち、2月以降に配信開始予定のタイトルは織り込んでいないことから上振れの公算は大。四半期ベースで悪化している業績も底打ちが期待できる。
株価は、キュレーションサイト問題などから昨年11月下旬以降、下降局面にあったが、8日の決算発表を受けてアク抜け感が強まっている。今後は業績上振れ期待などを織り込み本格反騰が期待でき、まだ底値圏の株価は投資妙味が強い。
●ニッピ <7932> 【目標株価】1000円(10日終値891円)
「カプセル用ゼラチンなど好調で最高益更新へ」
ニッピ <7932> [JQ]は化粧品や食品、医療用のコラーゲンやゼラチンを製造している。8日に発表した17年3月期第3四半期累計(16年4-12月)の連結決算では、売上高は297億3800万円(前年同期比8.8%減)と減収となったものの、営業利益は21億6300万円(同31.5%増)で着地した。
ハンドル用革の取引量の減少、輸入商材を国内中心に販売する子会社が苦戦したことに加え、有機穀物の出荷の期ズレが響き減収となった。ただ、サプリメントなどのカプセル用ゼラチン、輸出向けペプタイドなどが好調に推移したことに加え、上半期の円高により原料価格などが下落し製造コストが削減できたことや、効率的な広告宣伝費の投入で経費が減少したことなどが寄与。営業利益の通期計画(27億円)に対する進捗率は80%に達しており、過去最高益更新も現実的になってきた。
株価は約2ヵ月半ぶりに一時900円台に乗せるなど、上昇トレンドが続いているが、PERは6倍台、PBRは0.4倍台と1倍を大きく割っており割安感が顕著だ。
株探ニュース