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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~好決算銘柄やAI関連などテーマ株に関心

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

2日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:好決算銘柄やAI関連などテーマ株に関心
■外資系証券の注文動向:差し引き840万株の買い越し
■前場の注目材料:日立、通期営業利益見通しを上方修正


■好決算銘柄やAI関連などテーマ株に関心

2日の日本株市場は前日終値を挟んでのこう着感の強い相場展開になりそうだ。1日の米国市場は上昇。アップルの決算が好感され、テクノロジー株へ買いが波及した。加えて1月のADP雇用統計やISM製造業景況指数が予想を上振れたこと等も材料視されている。

しかしながら、FOMCの発表を控えてその後は上げ幅を縮小。注目のFOMCでは大方の予想通り政策金利が据え置かれた。声明では米経済の拡大や企業の景況感の改善が示されたが、金利引き上げ見通しについて言及されなかったことから、発表後の相場への影響は限定的だった。

アップル決算については昨日の段階で織り込まれており、関連銘柄への影響は限られよう。また、FOMCは予想通りではあるが、利上げ見通しについて言及されなかったほか、トランプ米大統領による通貨安批判の矛先が向かうなか、円相場を睨みながらの相場展開になりやすいだろう。

もっとも、決算を手掛かりとした物色がみられるなか、物色意欲の強さが窺えた。新興市場の中小型株はやや見送られた格好だが、日経平均が大きく調整した後だけに、主力株主導の展開の中では想定内といったところ。しばらくはトランプ米大統領の発言に振らされやすい状況であり、日経平均の本格的なリバウンドには時間を要するだろう。

ただ、個別では冷静な物色がみられるなか、業績やテーマを手掛かりとした循環物色は続こう。テーマ株としては様々な業界でAI活用に広がりが見られるなか、AI関連への循環物色が期待される。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き840万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り590万株、買い1430万株、差し引き840万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


01月26日(木):840万株の買い越し
01月27日(金):1500万株の買い越し
01月30日(月):190万株の売り越し
01月31日(火):10万株の売り越し
02月01日(水):350万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(19890.94、+26.85)
・NY原油は続伸(53.88、+1.07)
・シカゴ日経225先物(19155、-35)
・円相場、1ドル113円20-30銭
・米追加利上げ見送り
・米1月ISM製造業景気指数56.0(予想55.0)
・GPIF、米インフラ事業に投資へ
・1月百貨店売上、冬物衣料好調

・日立<6501>、通期営業利益見通しを上方修正
・日本生命<6271>、年金保険料引き上げ
・IHI<7013>、WH株の売却検討、東芝<6502>に買い取り請求も


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 1月マネタリーベース(12月:前年比+23.1%)


<海外>
・09:30 豪・12月貿易収支(予想:+20.00億豪ドル、11月:+12.43億豪ドル)

《SK》

 提供:フィスコ

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