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【市況】明日の株式相場見通し=日米金融政策見極めで見送り、決算発表注視し個別物色

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(31日)の東京株式市場は、日銀の金融政策決定会合や、現地2月1日に結果が発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にして、投資家の見送り姿勢が強まりそうだ。また、中国などアジアの春節(旧正月)に伴う休日により参加者が減少していることもあり、市場エネルギーは盛り上がりを欠く可能性もある。

 市場関係者からは「きょうは、外国為替市場で一時、1ドル=114円台前半まで円高・ドル安が進行したのを嫌気して、輸出関連銘柄を中心に売り先行の展開となった。ただ、一方では、17年3月期第3四半期(4~12月)決算の内容を吟味しながらの個別銘柄物色は活発化しており、後場の全体相場の下げ渋りにもつながっているようだ」との見方が出ていた。

 30日の東京株式市場は、利益確定の動きが終始優勢で、日経平均株価は反落となった。ただ売り一巡後は押し目買いも入り、後場は下げ渋る動きをみせ、日経平均株価終値は、前週末比98円55銭安の1万9368円85銭と4日ぶりに反落した。

 日程面では、黒田日銀総裁会見、1月の展望リポート、12月の鉱工業生産・有効求人倍率・完全失業率・家計調査・新設住宅着工戸数に注目。海外では、米連邦公開市場委員会(FOMC・2月1日まで)、ユーロ圏10~12月期のGDP、ユーロ圏1月の消費者物価が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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