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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着の中では材料株での短期的な値幅取り狙い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:全般こう着の中では材料株での短期的な値幅取り狙い
■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の買い越し
■前場の注目材料:安川電機、通期予想を上方修正


■全般こう着の中では材料株での短期的な値幅取り狙い

24日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場では、新政権による政策への先行き懸念から軟調推移となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比25円安の18895円、円相場は1ドル112円60銭辺りと円高に振れて推移している。

日経平均は前日の大幅な下げに対する自律反発が意識されるが、円高が重しになりそうである。また、テクニカル面では週初にもシグナルが悪化する可能性はあったとはいえ、3ケタの下落であっさりとシグナルが悪化した。価格帯別出来高では商いが積み上がっていた19100-19300円処が上値抵抗として意識されていることもあり、節目の19000円割れで次第に戻り待ちの売り圧力が強まることになろう。18200-18400円処までは真空地帯であり、下へのバイアスが強まりやすい。

一方で、決算発表が本格化するなか、昨夕に発表した安川電<6506>は、通期予想を上方修正している。コンセンサスを若干上回っており、安心感につながりそうだ。本日は日本電産<6594>が予定されており、注目度が高まりそうである。その他、全般こう着の中では材料株での短期的な値幅取り狙いに向かいやすい面はある。なお、国内でビットコインを支払いに使える店舗は2017年中にも現在の約5倍の2万ヶ所まで増える見通しと報じられており、ビットコインやフィンテックなどの関連株の動向が注目されよう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き450万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り310万株、買い760万株、差し引き450万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


01月17日(火):530万株の売り越し
01月18日(水):460万株の売り越し
01月19日(木):360万株の買い越し
01月20日(金):290万株の買い越し
01月23日(月):20万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(19799.85、-27.40)
・NY原油は下落(52.75、-0.47)
・シカゴ日経225先物(18895、-25)
・円相場、1ドル112円65-75銭
・自動運転、特区活用で自由に公道実験

・東芝<6502>、主力行が継続で合意も一部地銀は応ぜず
・安川電機<6506>、通期予想を上方修正
・三菱重工<7011>、MRJ5度目の延期
・日本製紙<3863>、インド、ベトナムへ進出


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・特になし

《SK》

 提供:フィスコ

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