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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~トランプイベント通過後を睨んだ押し目拾いのスタンス

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:トランプイベント通過後を睨んだ押し目拾いのスタンス
■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し
■前場の注目材料:東芝、損失最大7000億円超も


■トランプイベント通過後を睨んだ押し目拾いのスタンス

20日の日本株市場はこう着感が強いながらも、底堅い相場展開が続きそうである。19日の米国市場では、20日のトランプ次期大統領の就任式を控え、様子見ムードの強い展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円安の19045円、円相場は1ドル115円近辺で推移している。

いよいよ本日20日にドナルド・トランプ氏が第45代米大統領に就任する。市場はトランプ政権の政策を見極めたいとする模様眺めムードが強まることになろう。もっとも、日経平均は年初の上昇部分を帳消しにしており、ポジション調整の動きがみられていた。就任後は改めて期待が高まる展開から、押し目買いの流れに向かわせよう。

また、トランプ政権への不透明感から米国市場はNYダウが5日続落となっている。しかし、決算シーズンのなか、足元の決算は予想を上回る内容が目立つ。また、経済指標についても好感されるべき内容であり、イベント通過後の動向が注目される。

日経平均はテクニカル面ではシグナルが悪化傾向にある。そのため手掛けづらさがあるものの、押し目拾いのスタンスを意識しておきたい。その他、通常国会が20日に召集される。デフレ脱却に向けて金融政策、財政政策、成長戦略の3本の矢を打ち続けていく。今月下旬には米国で米大統領との首脳会談も調整していると伝えられており、トランプ物色が改めて強まるきっかけとなる可能性もありそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き290万株の買い越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り840万株、買い1130万株、差し引き290万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


01月13日(金):10万株の売り越し
01月16日(月):260万株の売り越し
01月17日(火):530万株の売り越し
01月18日(水):460万株の売り越し
01月19日(木):360万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(19732.40、-72.32)
・NY原油は上昇(51.37、+0.29)
・シカゴ日経225先物(19045、-55)
・円相場、1ドル114円95銭-115円05銭
・米12月住宅着工件数11%増


・東芝<6502>、米原発事業、損失最大7000億円超も
・マルハニチロ<1333>、営業益最高
・三菱商事<8058>、ベトナムに大型発電所を計画


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・通常国会召集(会期:6月18日までの150日間)
・08:50 日銀金融政策決定会合議事録公表(2006年7-12月開催分)


<海外>
・10:00 イエレン米FRB議長講演(スタンフォード大経済政策研究所)
・11:00 中・10-12月期GDP(前年比予想:+6.7%、7-9月期:+6.7%)
・11:00 中・12月鉱工業生産(前年比予想:+6.1%、11月:+6.2%)
・11:00 中・12月小売売上高(前年比予想:+10.7%、11月:+10.8%)

《SK》

 提供:フィスコ

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