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【注目】前週末13日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アイケイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アイケイ <2722>  1,332円 (+300円、+29.1%) ストップ高

 アイケイ <2722> [JQ]がストップ高まで買われ昨年来高値を更新。13日10時30分ごろ、17年5月期の連結業績予想について、売上高を145億7000万円から149億円(前期比7.1%増)へ、営業利益を3億円から4億5000万円(同2.2倍)へ、最終利益を2億円から3億円(同4.1倍)へ上方修正しており、これを好感した買いが集中した。PB商品の強化に注力したメーカーベンダー事業が好調なほか、新規出店効果でSKINFOOD事業が順調に推移していることが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(16年6-11月)決算は、売上高70億7100万円(前年同期比5.0%増)、営業利益2億1100万円(同4.3倍)、純利益1億5300万円(前年同期300万円の赤字)だった。

■スーパーバリュー <3094>  2,660円 (+500円、+23.2%) ストップ高

 スーパーバリュー <3094> [JQ]がストップ高。13日正午ごろ、2月28日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表したことに加えて、従来40円を予定していた17年2月期の期末一括配当を50円にするとあわせて発表しており、これらを好感した買いが入った。また、同時に発表した第3四半期累計(16年3-11月)単独決算が、売上高547億1300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益4億6400万円(同3.4倍)、純利益3億3700万円(同2.8倍)と大幅増益となったことも好材料視された。川口伊刈店の新規出店や前期に出店した八王子高尾店などの寄与、草加店の店舗改装などの効果に加えて、仕入れの見直しやロス対策に取り組んだ結果、粗利率が改善したことなどが寄与したという。なお、通期業績予想は売上高733億4700万円(前期比7.2%増)、営業利益7億1000万円(同25.3%増)、純利益5億2500万円(同43.0%増)の従来予想を据え置いている。

■サイバーステップ <3810>  455円 (+80円、+21.3%) ストップ高

 サイバーステップ <3810> [東証M]がストップ高。同社は13日、対戦アクションゲーム「ゲットアンプド モバイル」の公式サイトを公開した。今年のリリースを予定しており、期待感が先行するかたちとなったようだ。このゲームは2001年に国内でサービスを開始したPCオンラインゲーム「ゲットアンプド」のモバイル版。「ゲットアンプド」は世界13ヵ国地域でサービス提供され、累計3000万人を超えるプレイヤーに楽しまれた実績がある。また同時に、クイズRPG「Q&Q アンサーズ」の公式サイトもオープン。リリースは今年夏を予定している。

■山王 <3441>  640円 (+100円、+18.5%) ストップ高

 山王 <3441> [JQ]がストップ高。12日、同社が東京工業大学と共同開発した「金属複合水素透過膜とその製造方法」に関する2件の特許を取得したと発表したことが買い材料視された。今回特許を取得したのは、産業技術総合研究所と実用化に向け研究開発中である「金属複合水素透過膜」製造のための基本技術。同技術を使った水素製造・水素精製プロセスは従来のものに比べ、効率良く安価な水素を提供することができる。発表を受けて、水素エネルギー関連分野での実用化による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

■さくらインターネット <3778>  1,134円 (+150円、+15.2%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。さくらインターネット <3778> がストップ高。12日の取引終了後、産業技術総合研究所(産総研)と「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」を共同研究する先端素材高速開発技術研究組合(Hi-Mat)のスーパーコンピューターシステムに同社の高火力コンピューティング基盤が採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。同プロジェクトは、材料開発と計算科学の融合・連携によって革新的機能性材料の創成・開発の加速化実現を目的としたもの。今回の受注の契約金額は5年間の総額で約21億円で、4月1日からの提供開始を予定している。なお、同件が17年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■川口化学工業 <4361>  158円 (+20円、+14.5%) 一時ストップ高

 川口化学工業 <4361> が急伸し、昨年来高値を更新。同社は12日取引終了後に、17年11月期通期の連結業績予想を発表。営業利益は1億5000万円(前期比58.2%増)を見込み、3期ぶりに復配(3円)する方針を示したことが好感されたようだ。また、耐震性の向上および環境異物混入機会の排除などを目的に、新棟建設を決めたことも明らかにしている。

■イワキ <8095>  252円 (+24円、+10.5%)

 東証1部の上昇率4位。イワキ <8095> が大幅続伸。12日に決算を発表。16年11月期の連結経常利益は前の期比54.3%増の10.7億円に伸びて着地。続く17年11月期も前期比30.7%増の14億円に拡大し、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は医薬品原料や化粧品原料などの販売が伸び、5.2%の増収を見込む。12日終値ベースの予想PERが16.8倍→9.0倍に急低下し割安感が強まったことも支援材料となった。

■ディップ <2379>  2,595円 (+217円、+9.1%)

 東証1部の上昇率5位。ディップ <2379> が反発。同社は12日取引終了後、17年2月期第3四半期累計(2016年3月-11月)の単独決算を発表。売上高は247億1600万円(前年同期比25.8%増)、営業利益は67億2900万円(同35.0%増)、最終利益は44億200万円(同40.9%増)と大幅増収増益だった。企業の旺盛な求人需要を背景に飲食業界や小売業界などを中心にアルバイトの求人広告が拡大し収益を押し上げている。安倍政権が掲げる「働き方改革」が、派遣社員向けサイトへの広告出稿需要などを喚起している。これを評価する買いが流入した。

■セブン&アイ <3382>  4,832円 (+382円、+8.6%)

 東証1部の上昇率6位。セブン&アイ・ホールディングス <3382> が急反発。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3-11月)連結決算が、売上高4兆2889億2900万円(前年同期比5.0%減)、営業利益2740億600万円(同5.0%増)、純利益755億3800万円(同39.8%減)と営業増益となったことが好感された。北米のコンビニエンスストア事業でガソリン売り上げが減少したことや、円高による目減りなどがあり、売上高は減収となった。ただ、主力の国内コンビニ事業が既存店売上高の伸長と粗利率の改善で増益となったことに加えて、イトーヨーカ堂などスーパーストア事業も値引きの見直しなどで採算が改善し利益を押し上げた。また、セブン銀行など金融関連事業も好調に推移した。なお、スーパーストア事業や百貨店事業の減損損失などが膨らんだことで、純利益は大幅減益を余儀なくされた。17年2月期通期業績予想は、従来見通しを据え置き、売上高5兆7700億円(前期比4.6%減)、営業利益3530億円(同0.2%増)、純利益800億円(同50.3%減)を見込んでいる。

■インフォテリア <3853>  864円 (+68円、+8.5%)

 インフォテリア <3853> [東証M]が大幅続伸。12日の取引終了後、世界展開を目指すスタートアップの成長を支援するプログラム「パンゲア2.0」を2月1日から開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。同プログラムでは、同社のIoT Future Lab.(略称:イフラボ、総面積:530平方メートル)内の会議室や、コワーキングスペース、イベントスペースなどを無償提供する。また、社長の平野洋一郎氏や、社外取締役のアニス・ウッザマンの経営相談、定期的な広報指導、さらにベンチャーキャピタルや業界関係者などとの交流会なども開催予定で、今後20社程度のスタートアップを受け入れ、2年後に10社以上の企業が卒業することを目標としているという。

■プレナス <9945>  2,514円 (+158円、+6.7%)

 プレナス <9945> が4連騰し昨年来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(16年3-11月)連結決算が営業利益53億4000万円(前年同期比13.1%増)、純利益29億5100万円(同0.1%増)となり、2ケタ営業増益で着地したことが好感された。既存店売上高が前年実績を下回ったことや、直営店の加盟店への移管が進んだことで、売上高は1059億3900万円(同2.9%減)と減収だったが、不採算店の退店を図った効果や、仕入れコストの低減、広告宣伝費の減少などが寄与し、減益だった上期から一転して増益を確保した。なお、17年2月期通期業績予想は、売上高1428億円(前期比2.1%減)、営業利益75億円(同15.6%増)、純利益43億円(同18.4%増)の従来予想を据え置いている。

■エボラブルアジア <6191>  2,758円 (+168円、+6.5%)

 エボラブルアジア <6191> [東証M]が大幅高で新値追い。同社は12日、銀行11行と総額25億円の当座貸越契約(ないしコミットメントライン契約)を結んだと発表。財務基盤の強化につながるとして評価されたようだ。同社では今回の契約で投資余力が約50億円になったとしており、この資金を目標としている取扱高1000億円を目指すための戦略的な大型M&Aなどの資金に投資するとしている。

■アカツキ <3932>  3,480円 (+190円、+5.8%)

 アカツキ <3932> [東証M]が後場一段高で4日ぶり反発。13日、3月下旬に福岡オフィスを開設すると発表しており、これを好感した買いが入った。グローバルにゲーム事業を推進する国内第2の拠点として設立するもので、福岡の中心地の一つである天神にオフィスを開設。今後数年間をかけて福岡拠点の組織拡大を行っていくとしている。

■ライフコーポレーション <8194>  3,375円 (+175円、+5.5%)

 ライフコーポレーション <8194> が6日ぶり反発。12日取引終了後、17年2月期第3四半期累計(2016年3月-11月)の連結決算を発表し、売上高は4850億800万円、営業利益は85億6400万円、最終利益は53億5300万円で着地したことが好感された。今期から連結財務諸表を作成しているため、前期との比較はない。新規店舗の積極出店および既存店舗の改装が全体の業績に寄与した。また、クレジットカードの発行に加え、電子マネー「LaCuCa(ラクカ)」による決済サービスが開始されるなど販売促進の施策が奏功した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高6600億円、営業利益127億円、最終利益75億円を見込んでいる。

■サイゼリヤ <7581>  2,870円 (+123円、+4.5%)

 サイゼリヤ <7581> が大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付のリポートで、投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を2200円から2800円に引き上げたことが好感された。アジア事業で積極的なスクラップ&ビルドが寄与し、低迷していた上海や広州の既存店売上が下げ止まりの傾向にあると評価。海外に加えて、国内でも新業態のパスタ専門店「Mariano」や、サイゼリヤ業態での小商圏立地対応の実験が成功すれば店舗増ペースが加速する可能性があるとしている。なお同証券は、17年8月期営業利益予想を96億円から110億円(会社計画93億円)へ、18年8月期を同100億円から114億円へ引き上げた。

■技研製作所 <6289>  1,969円 (+50円、+2.6%)

 技研製作所 <6289> が4日ぶりに反発。12日取引終了後に発表した第1四半期(16年9-11月)連結決算が、売上高67億1500万円(前年同期比12.8%増)、営業利益15億9900万円(同9.9%増)、純利益11億2600万円(同8.9%増)と増収増益となったことが好感された。建設機械事業が、圧入機サイレントパイラーを使用する防災関連の公共工事を中心に全体的に需要が伸びていることに加えて、圧入工事事業でインプラント工法(油圧式杭圧入工法)の受注が高水準で推移していることが寄与した。なお、17年8月期通期業績予想は、売上高250億円(前期比13.5%増)、営業利益48億円(同16.8%増)、純利益32億円(同17.4%増)の従来予想を据え置いている。

■出光興産 <5019>  3,370円 (+75円、+2.3%)

 出光興産 <5019> が3日続伸で昨年来高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は12日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」で再開した。目標株価は3690円としている。17年3月期の連結営業利益は会社計画の1130億円に対して1315億円を予想。在庫の影響の差益が会社計画より大きいとみている。また、昨年12月19日に、ロイヤル・ダッチ・シェルから昭和シェル石油 <5002> の株式1億1776万1200株(31.3%議決分)の取得を完了。同証券では、経営統合に向けた一歩としてポジティブに評価している。

■S Foods <2292>  3,045円 (+63円、+2.1%)

 12日、S Foods <2292> が決算を発表。17年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比27.1%増の78.8億円に伸びて着地したことが買い材料視された。前期に連結化した米食肉会社の買収効果や国内食肉卸の取扱量増加で、主力の食肉等の製造・卸売事業の収益が拡大したことが寄与。通期計画の100億円に対する進捗率は78.9%に達し、5年平均の67.7%も上回った。

■グリー <3632>  631円 (+13円、+2.1%)

 グリー <3632> が3日ぶりに反発。12日の取引終了後、100%子会社のGlossom(グロッサム)が、ソーシャルメディアを軸としたプロモーションの最適化を図る新サービス「kalie.(カリエ)」の提供を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。新サービスは、クライアントの課題に応じて、ソーシャルメディアで発信力とエンゲージメント力のあるインフルエンサーやアンバサダーなどと、コンテンツの力を生かしたソリューションを提供するサービス。インフルエンサー登録システムと主要トラフィックのデータ解析にGlossomが持つ最先端のアドテクノロジーや最新広告フォーマットを融合させることでシナジーを生みながら、課題に最も適したマーケティング、ソーシャルプロモーション施策を提案するとしている。

■石油資源開発 <1662>  2,634円 (+39円、+1.5%)

 石油資源開発 <1662> やJXホールディングス <5020> が高い。12日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近2月物が前日比0.76ドル高の1バレル=53.01ドルに上昇した。サウジアラビアの減産が伝わっており、原油市場の需給関係の改善期待が出ている。サウジアラビアは日量1000万バレルを下回る水準まで原油生産を削減したとされ、昨年11月に石油輸出国機構(OPEC)加盟国と合意した目標以上に減産した格好となっている。

■イオンファンタジー <4343>  3,415円 (+50円、+1.5%)

 イオンファンタジー <4343> が昨年来高値更新。いちよし経済研究所が12日付のリポートで、レーティング「A」を継続し、フェアバリューを4000円から4500円へ引き上げたことが好感された。海外事業の積極的な新規出店に加え、中国でのアプリ会員の拡大やタイの店舗改善、各国での大型施設ファンペッカの展開などが中長期的に寄与すると評価。同研究所は17年2月期営業利益を37億円(会社計画30億5000万円)と据え置いた。ただ、国内事業の安定成長と海外事業の本格寄与で中期的な収益拡大局面を迎えたとして、18年2月期営業利益を47億円から48億円へ、19年2月期を同53億円から55億円へ予想を引き上げた。

■ファーストリテイリング <9983>  38,430円 (+420円、+1.1%)

 12日、ファーストリテイリング <9983> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。17年8月期第1四半期(9-11月)の連結税引き前利益が前年同期比34.2%増の1042億円に拡大して着地したことが買い材料視された。冬物衣料の販売が伸びた国内事業に加え、中華圏や東南アジアの業績好調が寄与した。値引き販売の抑制やコスト削減、11月からの円安による為替差益の発生も利益を大きく押し上げた。

■日本商業開発 <3252>  2,058円 (+21円、+1.0%)

 日本商業開発 <3252> が3日続伸。13日正午ごろ、日本初となる底地のみを組み入れ対象とした「地主リート」の運用を開始したと発表。あわせて、これを記念した株主優待を実施すると発表しており、これを好感した買いが入った。通常の株主優待制度では、保有株数に応じて、300株以上700株未満で「全国共通お食事券 ジェフグルメカード」3000円分、700株以上で同6000円分を贈呈しているが、記念優待として、新たに100株以上300株未満の保有を追加するとともに、通常の株主優待の対象となる株主に対しても、「全国共通お食事券 ジェフグルメカード」1000円の増額を行うという。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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