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【市況】NY株式:ダウは98ドル高、原油相場の上昇を好感

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

11日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は98.75ドル高の19954.28、ナスダックは11.83ポイント高の5563.65で取引を終了した。トランプ次期大統領による記者会見を控えて、経済政策等の発表などに対する期待感から買いが先行。会見では薬価高騰を理由に製薬業界に適切な入札方式を導入する意向を発表したほか、防衛予算のコスト削減に言及したことで関連セクターに売りが広がった。株価は上げ幅を縮小しもみ合う展開となったが、原油相場の上昇が下値を支え、再び上昇に転じた。セクター別では、エネルギーや公益事業が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーや耐久消費財・アパレルが下落した。

原油相場の上昇でサウスウエスタン・エナジー(SWN)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移。製薬のメルク(MRK)は、食品医薬品局(FDA)が同社の肺がん治療薬を優先審査に指定したことで上昇。一方で、通信大手のAT&T(T)はドイツ銀行による投資判断引き下げを受け、下落。航空宇宙のロッキード・マーチン(LMT)はトランプ次期大統領が同社のF35ステルス戦闘機のコスト削減に言及したことで売られた。

今週から10-12月期決算発表シーズンに入る。主要企業の足元の業績や見通しに注目が集まるため、株価収益率(PER)などで割安感のある銘柄の株価水準が見直されるだろう。



Horiko Capital Management LLC

《TM》

 提供:フィスコ

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